令和5年度 地質調査技士 現場調査部門 No.8を解説、深成岩の名称
令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.8は、深成岩の名称に関する問題です。この問題では、示された岩石のうち深成岩でないもの(火山岩)を1つ選びます。
この問題のポイント
火成岩は、マグマの冷え方で深成岩と火山岩に分かれます。深成岩は地下深くでゆっくり冷えた岩石、火山岩は地表付近で急に冷えた岩石です。
深成岩は、花崗岩・閃緑岩・斑れい岩・かんらん岩などです。火山岩は、流紋岩・安山岩・玄武岩です。
引っかけの核心は1点、玄武岩は火山岩という点です。深成岩の並びに玄武岩をまぜているので、これが深成岩でない岩石になります。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(深成岩でない=玄武岩)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 岩石 | 深成岩か |
|---|---|---|
| 1 | 斑れい岩 | ○(深成岩) |
| 2 | 玄武岩 | ×(火山岩) 地表付近で急に冷えた火山岩 |
| 3 | かんらん岩 | ○(深成岩) |
| 4 | 花崗岩 | ○(深成岩) |
選択肢1・3・4は、地下深くでゆっくり冷えた深成岩です。選択肢2の玄武岩だけが火山岩で、深成岩ではありません。
選択肢2のポイント(ここが違う)
玄武岩は、地表付近でマグマが急に冷えて固まった火山岩です。急に冷えたので、細かい結晶のなかに大きな結晶が点在する斑状組織になります。
深成岩は地下深くでゆっくり冷えるので、大きさのそろった結晶が組み合う等粒状組織になります。玄武岩の深成岩にあたるのは斑れい岩です。だから深成岩の並びにある玄武岩が、深成岩でない岩石になります。
ほかの選択肢が深成岩である理由も押さえます。
斑れい岩・かんらん岩・花崗岩は、いずれも地下深くでゆっくり冷えた深成岩です(選択肢1・3・4)。
花崗岩は白っぽく、斑れい岩・かんらん岩は黒っぽい深成岩です。玄武岩は、その斑れい岩と成分が近い火山岩にあたります。
選択肢2が、深成岩でない岩石です。深成岩=花崗岩・閃緑岩・斑れい岩・かんらん岩、火山岩=流紋岩・安山岩・玄武岩と押さえます。
覚え方
- 深成岩=ゆっくり冷える(花崗岩・閃緑岩・斑れい岩・かんらん岩)/火山岩=急に冷える(流紋岩・安山岩・玄武岩)
- 玄武岩は火山岩=深成岩の並びに入れるのは引っかけ(深成岩にあたるのは斑れい岩)
- 深成岩は等粒状組織、火山岩は斑状組織
- 白い方から 花崗岩/閃緑岩/斑れい岩、火山岩は 流紋岩/安山岩/玄武岩
理解度チェック
問題:玄武岩は、地下深くでゆっくり冷えてできた深成岩である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
玄武岩は地表付近で急に冷えた火山岩です。深成岩でこれに近いのは斑れい岩です。
問題:花崗岩・斑れい岩・かんらん岩は、いずれも深成岩である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
いずれも地下深くでゆっくり冷えた深成岩です。等粒状組織をもちます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和5年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 火成岩の分類(深成岩・火山岩と冷却速度・組織)に関する一般知識
※ 岩石の分類は、産総研 地質調査総合センターなどの資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月