地質調査技士 独学ノート

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令和6年度 地質調査技士 現場調査部門 No.26を解説、無水掘りの適用目的

令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.26は、無水掘りの適用目的に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

無水掘りは、送水せず水を使わないで掘る方法です。水を入れないので、地層や地下水を乱さずに調べられます。

だから目的は、自然の地下水位を正しく確認することや、水に弱い地層(破砕帯・風化岩・粘性土)を乱さずにコアを採ることです。

引っかけの核心は1点、無水掘りは砂礫の効率採取が目的ではないという点です。砂礫は無水では孔壁が崩れやすく、むしろ苦手です。

※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢無水掘りの目的とする記述正誤
1自然の地下水位(初期水位)を確認する○(正しい)
2硬質礫が混在する砂礫で効率的に試料を採取する×(誤り)
砂礫は無水では崩れやすく苦手。目的ではない
3破砕帯・風化岩でコア採取率を上げる○(正しい)
4標準貫入試験の落下(自然)試料を採取する○(正しい)

選択肢1・3・4は、水を使わず地層を乱さない無水掘りの目的として正しい記述です。選択肢2が、無水掘りの目的を取り違えた誤りの記述です。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

無水掘りの目的は、水を入れないことで地層や地下水を乱さないことにあります。自然の地下水位を確認したり、水に弱い地層のコアを乱さず採ったりするのに向きます。

一方、硬質礫が混じる砂礫は、水がないと孔壁が崩れやすく、無水掘りには向きません。だから砂礫での効率的な試料採取を無水掘りの目的とした選択肢2は誤りです。

ほかの選択肢が正しい理由も押さえます。

ボーリング孔の中の水位は、ふつう本当の地下水位とずれます。無水掘りなら水を足さないので、自然の地下水位を確かめられます(選択肢1)。

破砕帯や風化岩は水に弱く崩れやすいので、水を使わない無水掘りでコア採取率を上げられます(選択肢3)。

標準貫入試験では、無水掘りで落ちてくる自然の試料を採ることがあります(選択肢4)。

選択肢2が、無水掘りの目的として最も不適当です。無水掘り=水を使わず乱さない(自然水位の確認・水に弱い地層のコア採取)、砂礫の効率採取が目的ではないと押さえます。

覚え方

  • 無水掘り=水を使わず地層・地下水を乱さない(自然水位の確認/水に弱い地層のコア採取率向上)
  • 砂礫は無水では孔壁が崩れやすく苦手=効率的な試料採取の目的ではない
  • 孔内水位はふつう本当の地下水位とずれる→無水掘りで自然水位を確認
  • 破砕帯・風化岩など水に弱い地層のコアを乱さず採る

理解度チェック

問題:無水掘りは、硬質礫が混在する砂礫で効率的に試料を採るために行う。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

砂礫は無水では孔壁が崩れやすく苦手です。無水掘りの目的は、水を使わず地層や地下水を乱さないことです。

問題:無水掘りは、自然の地下水位を確認するのに向いている。

〇か×か。

答えを見る

答え:

水を足さないので、孔内水位が本当の地下水位に近づき、自然の地下水位を確認できます。

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出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
  • ボーリングの掘削方法(無水掘り・清水掘り・泥水掘り)と地下水位確認・試料採取に関する技術資料

※ 掘削方法の適用は、地盤工学会の基準やボーリング調査の要領で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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