令和元年度 地質調査技士 現場調査部門 No.14を解説、地下水の分類
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.14は、地下水に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
地下水は、たまり方で自由地下水・被圧地下水・宙水などに分かれます。
自由地下水は上が大気とつながり、被圧地下水は加圧層の下にあって大気とつながりません。
宙水は、難透水層の上にレンズ状にたまった地下水です。
引っかけの核心は1点、それぞれ性質が違うという点です。同じ地下水頭を持つ、被圧地下水が大気と接する、といった記述は誤りです。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 自由地下水・被圧地下水・宙水は、同一の地下水頭を持つ | ×(それぞれ地下水頭は異なる) |
| 2 | 被圧地下水は、土の間隙を通して大気と接している | ×(誤り) 大気と接するのは自由地下水 |
| 3 | 地下水は自然条件で変動するが、工事の揚水など人為条件では変動しない | ×(人為条件でも変動する) |
| 4 | 宙水は、難透水層の上などにレンズ状にたまった地下水である | ○(正答) |
選択肢1・2・3は、地下水頭・大気との接触・変動について誤っています。選択肢4が、宙水の説明として正しい記述です。
選択肢4のポイント(ここが正しい)
宙水は、地表に近いところにある難透水層の上に、局所的にレンズ状にたまった地下水です。
まわりの地下水とはつながっていません。
選択肢4はこの説明で正しい記述です。
ほかの選択肢が誤りの理由も押さえます。
自由地下水・被圧地下水・宙水は、それぞれ地下水頭が違います(選択肢1)。
被圧地下水は加圧層の下にあり、大気とは接していません。
大気と接するのは自由地下水です(選択肢2)。
地下水は自然条件だけでなく、工事の揚水などの人為条件でも変動します(選択肢3)。
選択肢4が、地下水の記述として最も適当です。宙水=難透水層の上のレンズ状の地下水と押さえます。
覚え方
- 自由地下水=上が大気とつながる/被圧地下水=加圧層の下で大気と接しない/宙水=難透水層の上にレンズ状
- 「同じ地下水頭」「被圧地下水が大気と接する」は引っかけ
- 地下水は揚水など人為的にも変動する
理解度チェック
問題:宙水は、難透水層の上などにレンズ状にたまった地下水である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
宙水は難透水層の上に局所的にレンズ状にたまり、まわりの地下水とつながっていません。
問題:被圧地下水は、土の間隙を通して大気と接している。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
被圧地下水は加圧層の下にあり、大気と接していません。大気と接するのは自由地下水です。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地下水の分類(自由地下水・被圧地下水・宙水・裂か水)に関する一般知識(水文地質)
※ 地下水の区分は、最新の資料・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月