GNSS測量とは?衛星測位とスタティック法・RTKの違い
ちしつモグラ
GNSS測量のスタティック法とRTKって何が違うの?単独測位じゃダメなの?
この記事の要点
- GNSS測量は、複数の測位衛星の電波を受信して位置を求める測量。
- 測量に使うのは相対測位(複数の受信機で同時観測)=数cm以下の高精度。
- 代表はスタティック法(固定して長く観測・基準点向き)とRTK(リアルタイム)。
GNSS測量とは、GPSなどの測位衛星からの電波を受信して、位置(座標)を求める測量です。GNSSは複数の衛星測位システムをまとめた呼び方で、上空が開けていれば広い範囲で位置を測れます。
単独測位と相対測位
1台の受信機で測る単独測位は、誤差が数mあり測量には向きません。測量では、複数の受信機で同時に観測して誤差を打ち消す相対測位を使い、数cm以下の精度を得ます。
スタティック法とRTK
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| スタティック法 | 受信機を固定して長い時間観測・高精度(基準点測量向き) |
| RTK | 観測しながらリアルタイムに数cmの位置を得る |
スタティック法は時間をかけて高精度、RTKはその場でリアルタイムに位置を求めます。目的に合わせて使い分けます。
過去問での問われ方
GNSS測量は測量の科目で出ます(R01土壌No.20・No.21ほか)。
引っかけは「単独測位の精度」と「測地系・座標系」です。
測量に使うのは相対測位で、単独測位(誤差数m)では測量できません。
また、日本の世界測地系はGRS80楕円体に準拠し、日本国内のGNSS測量はITRF座標系を用います(R01のNo.20)。
座標の表し方は平面直角座標系も参照してください。
まちがえやすい:単独測位では測量できない
測量に使うのは相対測位(スタティック法・RTKなど)です。
単独測位は誤差が数mあり、測量には向きません。
「単独測位で数cmの測量ができる」と書かれていたら誤りです。
理解度チェック
問題:GNSS測量で高い精度を得るには、複数の受信機で同時に観測する相対測位を用いる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
相対測位で誤差を打ち消し、数cm以下の精度を得ます。単独測位は数mで測量に不向きです。
問題:スタティック法は、観測しながらリアルタイムに位置を求める方式である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
リアルタイムなのはRTKです。スタティック法は受信機を固定して長く観測する高精度な方式です。
GNSS測量は相対測位で高精度(単独測位は数mで不可)。スタティック法=固定して高精度、RTK=リアルタイム。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- GNSS測量の方式(国土地理院 作業規程の準則・マルチGNSS測量マニュアルほか:相対測位・スタティック法・RTK/世界測地系GRS80・ITRF座標系)。
- 全地連 地質調査技士検定試験(R01 土壌・地下水汚染部門 No.20・No.21 ほか 測量・GNSS関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月