水準測量とは?レベルと標尺で高低差・標高を測る
ちしつモグラ
水準測量ってレベルと標尺で何を読むの?後視と前視ってどう引き算するの?
この記事の要点
- 水準測量は、2点間の高低差を測り、新しい点の標高を求める測量。
- 道具はレベル(水準儀)と標尺(スタッフ)。
- 分かれ目=測るのは高さ(高低差・標高)で、水平の位置ではない。
水準測量とは、2点間の高低差を測り、基準からの標高を求める測量です。
レベル(水準儀)で水平な視準線をつくり、目盛りのついた標尺(スタッフ)を読み取って高さを求めます。
精度が高く、基準点の設置や公共測量に広く使われます。
どうやって高低差を求めるか
レベルを2点の間にすえ、すでに高さがわかっている点に立てた標尺の読み(後視)と、高さを求めたい点に立てた標尺の読み(前視)を読みます。後視の読みから前視の読みを引くと、2点間の高低差が求まり、これを基準の標高に足して新しい点の標高を出します。
過去問での問われ方:標高の計算
水準測量は測量の科目で出ます(H28現技管No.21ほか)。
よく出るのが、野帳の後視・前視から各点の標高を計算させる問題です。
計算の決まりは「求める標高=基準点の標高+(後視−前視)」です。
例:基準のA地点の標高が10.000m、A点での後視が1.650m、B地点での前視が0.950mのとき、A→Bの高低差は 1.650−0.950=+0.700m。
Bの標高は 10.000+0.700=10.700mです。
後視と前視を引く向きを逆にしないことが、計算問題のポイントです。
| 測量 | 求めるもの |
|---|---|
| 水準測量(レベル・標尺) | 高さ(高低差・標高) |
| トータルステーション(TS) | 角度と距離(位置・高さ) |
| GNSS測量 | 衛星測位で位置(X・Y・標高) |
※ 出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答で確認。計算例の数値は説明用です。
水準測量で測るもの
水準測量で求めるのは高さ(高低差・標高)です。
水平方向の位置(座標)は、トータルステーションやGNSS測量で求めます。
役割が違うので混同しないようにします。
まちがえやすい:水準測量は高さ
水準測量は高さ(高低差・標高)を求める測量です。
「水準測量で水平位置(X・Y座標)を求める」と書かれていたら誤りです。
水平位置はTSやGNSSで求めます。
理解度チェック
問題:水準測量は、レベルと標尺を使って2点間の高低差を測り、標高を求める測量である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
後視と前視の読みの差から高低差を求め、基準の標高に足して新点の標高を出します。
問題:水準測量は、点の水平位置(X・Y座標)を求める測量である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
水準測量は高さ(高低差・標高)を求めます。水平位置はトータルステーションやGNSS測量で求めます。
水準測量はレベルと標尺で高低差を測り標高を求める(標高=基準+後視−前視)。水平位置はTS・GNSS。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 水準測量の原理・計算(国土地理院 作業規程の準則ほか測量の技術資料:レベルと標尺/後視・前視で高低差/標高の算出)。
- 全地連 地質調査技士検定試験(H28 現場技術・管理部門 No.21 ほか 水準測量の標高計算問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月