ゼロから学ぶ土木施工管理|資格のT

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舗装の品質管理とは?粒度はふるい分け・針入度は針入度試験・安定度はマーシャル安定度試験

けんせつる

けんせつる

○○は△△試験、っていう組合せが覚えられない…

何の性質を、どの試験で測るの?

この記事の要点

舗装の品質管理では、品質特性(何の性質か)と試験方法(どの試験で測るか)の組み合わせが問われます。

粒度はふるい分け試験、針入度は針入度試験、というように、特性と試験をセットで押さえます。

舗装の品質管理では、材料や仕上がりが決められた品質を満たしているかを、試験で確かめます。試験ごとに、測る対象(品質特性)が決まっています。

舗装の品質管理は、品質特性(測りたい性質)と、それを測る試験方法の組み合わせで成り立ちます。

試験は、材料そのものを測るもの(粒度・針入度など)と、仕上がりを測るもの(締固め度・厚さなど)に分かれます。

品質特性と試験方法の組み合わせ

代表的な品質特性と、その試験方法を表で対応させると覚えやすくなります。

先に覚える量を減らすコツを書きます。試験の名前が、測るものをそのまま言っているものが多いのです。針入度は針入度試験、伸度は伸度試験——これは覚える必要がありません。

名前が一致しないのは、次の3つだけです。ここに力を入れてください。

品質特性試験方法覚え方
安定度マーシャル安定度試験試験の名前に「安定度」が入っている
締固め度(現場密度)現場密度試験(砂置換法・RI計器)締固めの程度=どれだけ密になったか=密度
路床の強さ(支持力)CBR試験CBRは路床の強さを表す値

逆に言えば、粒度・針入度・伸度・すべり抵抗・平たん性・厚さは、名前から試験が分かります。「○○は△△試験」という組み合わせを全部暗記するのではなく、名前が一致しない3つを覚えて、残りは名前で答えるのが早道です。

品質特性 試験方法 何をみるか
粒度 ふるい分け試験 骨材の粒の大きさの分布
針入度 針入度試験 アスファルトのかたさ
伸度 伸度試験 アスファルトの伸び
安定度 マーシャル安定度試験 アスファルト混合物の強さ
締固め度(現場密度) 現場密度試験(砂置換法・RI計器) 締固めの程度
すべり抵抗 すべり抵抗測定器 路面のすべりにくさ
平たん性 3mプロフィルメータなど 路面の凹凸
舗装の厚さ コア採取による測定 仕上がりの厚さ
路床の強さ(支持力) CBR試験 路床がどれだけ荷重を支えられるか

このうち過去問で最もよく狙われるのが、路床の強さの試験です。路床の強さはCBR試験で判定します。標準貫入試験締固め試験に入れ替えた組み合わせは誤りです。

材料を測る試験と、仕上がりを測る試験

試験は、大きく2つに分けると分かりやすくなります。

材料を測る試験は、粒度(ふるい分け試験)、針入度(針入度試験)、安定度(マーシャル安定度試験)などです。舗装する前に、材料が決められた品質かを確かめます。

仕上がりを測る試験は、締固め度(現場密度試験)、すべり抵抗、平たん性、厚さ(コア採取)などです。施工したあとに、できあがりを確かめます。締固めについては初転圧・二次転圧・仕上げ転圧の違いも参考になります。

混同しやすい用語

針入度 と 安定度

どちらもアスファルトに関わる品質特性で、混ざりやすい組み合わせです。針入度は、アスファルト(結合材)そのものの「かたさ」を針入度試験で測ります。安定度は、骨材とアスファルトを混ぜた「アスファルト混合物の強さ」をマーシャル安定度試験で測ります。結合材のかたさか、混合物の強さかで分かれます。

針入度は「針がどれだけ入るか」

名前で分かるとはいえ、針入度だけは中身を知っておく価値があります。アスファルトのかたさを表す値ですが、数値が大きいほど軟らかいためです。

試験は、規定の針をアスファルトに刺して、入った深さを測ります(JIS K 2207)。条件は温度25℃・おもり100g・時間5秒で、入った深さ0.1mmを「1」と数えます。

つまり針入度60なら、針が6mm入ったということです。軟らかいほど深く入る=数値が大きいので、「針入度が大きい=かたい」と読むと逆になります。ここが引っかけになります。

舗装用のストレートアスファルトは「針入度60〜80」のように、幅のある等級で呼ばれます。寒い地域では割れにくい軟らかめ、暑い地域ではわだちができにくいかためを選ぶ、という使い分けになります。

締固め度は「砂置換法」と「RI計器」で測る

現場密度試験には2つのやり方があり、壊すか壊さないかが違います。

 砂置換法RI計器(ラジオアイソトープ)
やり方穴を掘り、その穴を砂で埋めて体積を測る放射線を当てて跳ね返り方から密度を求める
舗装を壊す(穴を掘る)壊さない
1点あたり時間がかかる短時間で済む

砂置換法は、掘った土の重さと、その穴に入った砂の量から体積を割り出し、重さ÷体積=密度を求めます。原理が単純で信頼できますが、測るたびに穴が開きます。

RI計器は放射線を使うので穴を開けずに測れ、測点を増やせます。そのぶん、機器の取扱いに資格や届出が要ります。正確さの砂置換法、速さと非破壊のRIという関係です。

過去問でどう問われたか

品質管理は、1級・2級ともに、品質特性と試験方法を入れ替えた組み合わせを見抜けるかが問われます。

年度・級(No.)問われ方引っかけ(正誤の分かれ目)
令和8年・2級前期(No.55)品質特性と試験方法路床の強さはCBR試験で判定(伸度をマーシャル・平坦性をプルーフローリング等に入れ替えは誤り)
令和7年・1級(No.55)品質特性と試験方法路床の強さを「標準貫入試験」は誤り(CBR試験)
令和7年・1級(No.15)道路舗装の品質管理すべり抵抗値を「針入度試験」は誤り(すべり抵抗試験。針入度はアスファルトの硬さ)
令和5年・2級前期(No.50)品質特性と試験方法安定度を「平坦性試験」は誤り(マーシャル安定度試験)

年度をまたいで狙われるのは試験方法の入れ替えです。安定度はマーシャル安定度試験、路床の強さはCBR試験で、別の試験に入れ替えた組み合わせが誤りになります。特に路床の強さを標準貫入試験・締固め試験とする誤りがくり返し問われます。

理解度チェック

問題:粒度の品質管理には、ふるい分け試験を用いる。

〇か×か。

答え:

粒度(骨材の粒の大きさの分布)は、ふるい分け試験で確かめます。

問題:アスファルト混合物の安定度は、CBR試験で測定する。

〇か×か。

答え:×

安定度はマーシャル安定度試験で測ります。CBR試験は路床・路盤の支持力を測る試験です。

問題:路床の強さ(支持力)は、標準貫入試験で判定する。

〇か×か。

答え:×

路床の強さはCBR試験で判定します。標準貫入試験や締固め試験に入れ替えるのは誤りです。令和7年度の1級・令和8年度の2級でも問われました。

まとめ

舗装の品質管理は、品質特性と試験方法の組み合わせで押さえます。

粒度はふるい分け、針入度は針入度試験、安定度はマーシャル安定度試験、締固め度は現場密度試験が基本です。

過去問では、安定度を平坦性試験、すべり抵抗を針入度試験、路床の強さを標準貫入試験とするような、試験方法の入れ替えがひっかけになります。材料に使うアスファルト混合物の種類もあわせて確認すると、材料と管理がつながります。

参考資料

  • 公益社団法人 日本道路協会「舗装施工便覧」「舗装調査・試験法便覧」
  • 国土交通省「土木工事施工管理基準及び規格値」

※ 試験方法・規格値は標準的なものです。具体的な規格値は工事ごとの仕様書で異なるため、最新の仕様書で確認してください。

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土木施工管理技士試験で過去に問われた用語・数値・施工手順を、官公庁の仕様書や日本道路協会の便覧に照らして整理しています。

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