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騒音のA測定・B測定と管理区分(等価騒音レベル)|作業環境測定士

編集部

騒音のA測定は、化学物質のA測定と似ていますが違いがあります。測定点は交点をすべて測る、平均は80dB未満を除いた算術平均で標準偏差は使わない。管理区分は境界の85dBと90dBで決まります。

この記事の要点

騒音のA測定点は、6m以下の等間隔で引いた縦横の線の交点をすべて測定点とします(5個選ぶのではない)。高さは床上1.2〜1.5m、1測定点は10分以上等価騒音レベルで測定します。

管理区分は第Ⅰ(85dB未満)・第Ⅱ(85〜90dB)・第Ⅲ(90dB以上)B測定が90dB以上なら第Ⅲ管理区分です。

騒音の作業環境測定は、デザイン・サンプリングで毎年のように出ます。著しい騒音を発する屋内作業場では、6か月以内ごとに1回、等価騒音レベルを測定します。

化学物質の測定と同じくA測定・B測定がありますが、平均の取り方や境界値が違うのが要点です。騒音の健康影響は騒音性難聴を参照してください。

A測定とB測定

区分内容
A測定単位作業場所の6m以下の等間隔で引いた縦の線と横の線の交点を、原則すべて測定点とする(縦横の間隔は必ずしも同一でなくてよい)
測定点の高さ床上1.2〜1.5m(作業台等に乗る場合は作業床から1.2〜1.5m)
1測定点の時間10分以上の継続した時間とし、各測定点の測定時間は等しくする
B測定音源に近接して作業が行われる場合に、その作業位置で測定する
測定量等価騒音レベル(一定時間の平均的な騒音レベル)

A測定の平均値は算術平均で求めます。このとき80dB未満の測定値は含めません

A測定のみを実施した場合の管理区分の決定には、算術平均値を用い、標準偏差は用いません(化学物質の評価のように第1・第2評価値を計算するのとは異なります)。

管理区分の決め方

区分目安(騒音レベル)
第Ⅰ管理区分85dB未満
第Ⅱ管理区分85dB以上90dB未満
第Ⅲ管理区分90dB以上

管理区分は、A測定の平均値による区分とB測定の値による区分のうち、悪い方で決まります。

たとえばA測定の平均が85dB未満でも、B測定が90dB以上であれば第Ⅲ管理区分になります。

計算例(令和6年2月 問7)。A測定値が86・84・82・78・82・84・86・84 dBのとき、80dB未満の78dBを除いた7点の算術平均は84dB。B測定は90dB。A測定の平均84dBは第Ⅰ相当ですが、B測定が90dB以上なので、この単位作業場所は第Ⅲ管理区分です。「第Ⅱ管理区分」とするのは誤りです。

混同しやすいところ

交点をすべて測る と 5個選ぶ

騒音のA測定は、6m以下の等間隔の交点を原則すべて測定点とします。化学物質の測定で第1管理区分が続いたとき測定点を5未満にできる規定とは別で、「5個の点を選ぶ」とするのは誤りです。

算術平均 と 標準偏差

騒音のA測定の平均は算術平均(80dB未満は除外)で、標準偏差は用いません。化学物質の評価で標準偏差から評価値を計算するのとは異なります。

A測定の区分 と B測定の区分

管理区分はA測定とB測定の区分のうち悪い方で決まります。B測定が90dB以上なら、A測定の平均にかかわらず第Ⅲ管理区分です。

過去問でどう問われたか

騒音の測定は、デザイン・サンプリングの問6・問7あたりで(令和5年8月〜令和8年2月)、測定方法や管理区分として出ます。

年度問われ方・引っかけ
令和8年2月問6A測定点を「5個選ぶ」が誤り(交点をすべて測定点とする)。高さ1.2〜1.5m、1点10分以上、算術平均で標準偏差は用いない、は正しい。
令和6年2月問7A測定の平均(80dB未満を除外して84dB)・標準偏差3dB未満・管理区分。B測定90dBで第Ⅲなのに「第Ⅱ」とするのが誤り。

引っかけは次の型に整理できます。

  • A測定点を5個選ぶとする(交点をすべて測定点とする)。
  • 80dB未満を平均に含める(80dB未満は除外する)。
  • 標準偏差を使うとする(算術平均で、標準偏差は用いない)。
  • B測定が90dB以上でも第Ⅱとする(90dB以上は第Ⅲ)。

A測定は6m以下の交点をすべて測定、高さ1.2〜1.5m、1点10分以上、等価騒音レベルで測定。平均は80dB未満を除いた算術平均で標準偏差は使わない。管理区分は第Ⅰ85未満・第Ⅱ85〜90・第Ⅲ90以上で、B測定90以上は第Ⅲです。

編集部メモ

騒音のA測定は、化学物質のA測定と「交点を測る」点は似ていますが、平均の取り方(算術平均・80dB未満除外・標準偏差なし)と境界値(85・90dB)が独自です。化学物質のA測定・B測定評価値・管理区分と混ぜないように、騒音は騒音の枠で覚えると確実です。

理解度チェック

問題:騒音のA測定では、6m以下の等間隔で引いた縦横の線の交点から5個の点を選んで測定点とする。

〇か×か。

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答え:×

交点は原則すべて測定点とします。「5個選ぶ」は誤りです(令和8年2月 デザイン・サンプリング 問6)。

問題:騒音のA測定の平均値は算術平均で求め、80dB未満の測定値は含めない。A測定のみのときは標準偏差は用いない。

〇か×か。

答えを見る

答え:

算術平均(80dB未満を除外)で、管理区分の決定に標準偏差は用いません(令和8年2月 デザイン・サンプリング 問6の論点)。

問題:A測定の平均が85dB未満でも、B測定が90dB以上であれば第Ⅲ管理区分となる。

〇か×か。

答えを見る

答え:

管理区分はA測定とB測定の区分のうち悪い方で決まります。B測定が90dB以上なら第Ⅲです(令和6年2月 デザイン・サンプリング 問7の論点)。

まとめ

騒音のA測定は、6m以下の等間隔の交点をすべて測定点とし、高さ1.2〜1.5m、1測定点10分以上、等価騒音レベルで測定します。

平均は80dB未満を除いた算術平均で、標準偏差は用いません。

管理区分は第Ⅰ(85dB未満)・第Ⅱ(85〜90dB)・第Ⅲ(90dB以上)で、A測定とB測定の悪い方で決まります。B測定が90dB以上なら第Ⅲです。引っかけは、測定点・平均・境界値です。

参考資料

  • 騒音のA測定・B測定の方法(6m以下の交点をすべて測定点とする・高さ床上1.2〜1.5m・1測定点10分以上・等価騒音レベルで測定)、A測定の平均(算術平均・80dB未満は除外・標準偏差は用いない)、管理区分(第Ⅰ=85dB未満、第Ⅱ=85〜90dB、第Ⅲ=90dB以上、A・Bの悪い方で決定)は、騒音障害防止のためのガイドライン(基発0420第2号・令和5年4月20日改訂)にもとづく。
  • 過去問の問われ方・数値は、安全衛生技術試験協会の公表試験問題(デザイン・サンプリング 問6・問7、令和5年8月〜令和8年2月)にもとづく。誤りとされた記述・管理区分は公表正答による。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。