編集部
検知管は簡単そうで、意外と細かい引っかけが多いですよね。ピストンの引き方・目盛の温度・前処理管あたりが毎回ねらわれます。
この記事の要点
検知管は、ガス採取器で一定量の空気を通し、検知剤の変色層の長さで濃度を読む簡易測定です。ガス採取器のピストンは規定量まで一気に引き、濃度目盛は20℃基準で、温度が違えば補正します。
検知管は、その場で手軽に気体の濃度を測れる道具です。作業環境測定でも、簡易測定として使われます。
ガス採取器のピストンは規定量まで一気に引き、濃度目盛は20℃を基準に作られています。
ガラス管に検知剤が詰めてあり、ガス採取器(真空法)のピストンを引いて、一定量の試料空気を管に通します。
測定対象の物質があると、検知剤が化学反応して変色します。その変色層の長さを管の目盛で読むと、濃度がわかります。
| 項目 | 正しい使い方 |
|---|---|
| ピストンの引き方 | 規定量まで一気に引く(ゆっくり引くのは誤り) |
| 使用前 | ガス採取器の空気漏れ試験を行う |
| 濃度目盛 | 20℃での変色層の長さで表示。温度が違えば読取り値を補正 |
| 選ぶ検知管 | 管理濃度の10分の1を精度よく測れるもの |
| 前処理管 | 除去管・除湿管などで妨害物質・湿気を除く(必要なもの) |
| 読み取り | 通気後は時間で変色が変わるので速やかに読む |
検知限度は、変色がわずかに認められる最低濃度のことです。簡易測定ですが、こうした手順が決まっています。
混同しやすい用語
濃度目盛の基準温度
検知管の濃度目盛は20℃を基準に作られています。25℃などと取り違える出題があります。温度が違えば読取り値を補正します。
除去管 と 除湿管
どちらも前処理管です。除去管は妨害となる物質を取り除き、除湿管は湿気を取り除きます。必要に応じて検知管の前に接続します。
検知管は、デザイン・サンプリングでほぼ毎回(問15)問われます。手順の数値や操作を入れ替える引っかけが中心です。
| 年度・問 | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 令和7年8月 問15 | ガス採取器のピストンを「できるだけゆっくり引く」とするのは誤り(規定量まで一気に引く)。 |
| 令和8年2月 問15 | 濃度目盛を「25℃を基準に目盛付けされている」とするのは誤り(20℃基準)。 |
ピストンを「ゆっくり引く」、目盛を「25℃基準」とするのは誤りです。ピストンは規定量まで一気に引き、目盛は20℃基準(温度が違えば補正)です。
問題:ガス採取器のピストンは、確実に反応させるため、できるだけゆっくり引く。
〇か×か。
答え:×
ピストンは規定量まで一気に引きます(令和7年8月 問15)。
問題:検知管の濃度目盛は、何℃を基準に作られているか。
20℃です。温度が違う場合は読取り値を補正します(令和8年2月 問15)。
検知管は、ガス採取器で一定量の空気を通し、検知剤の変色層の長さで濃度を読む簡易測定です。
ピストンは規定量まで一気に引く、濃度目盛は20℃基準で温度が違えば補正、管理濃度の10分の1を測れるものを使う、前処理管で妨害物質を除く。これらが過去問でよく問われます。
参考資料
※ 最終更新:2026年6月