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令和7年8月 作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問3を解説(有害物質のA測定)

令和7年8月の作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問3は、有害物質のA測定の進め方に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、A測定の基本ルール(等間隔の格子の交点を測定点とする・狭い場所での測定点の数・繰り返し測定・測定点の高さ・粉じん相対濃度計の採取時間)を横並びで問うものです。

引っかけの核心は1点で、生産設備などと交点が重なったときに、線の間隔を変えてよいかのように書いているところです。

A測定の測定点は等間隔が前提で、ここをくずすことは認められていません。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢1(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1×(誤り)生産設備と重なる交点があるとき、縦か横の線の間隔を変えて引き直してよいとするのが誤り。等間隔をくずしてはならない
2○(正しい)著しく狭く濃度がほぼ均一なことが明らかな場合に、測定点の数を5未満とできるのは正しい。
3○(正しい)5未満とした場合は繰り返し測定で測定値の総数を5以上にし、各点の繰り返し回数を同一にするのは正しい。
4○(正しい)測定点の高さを呼吸域を考慮して床上50cm以上150cm以下とするのは正しい。
5○(正しい)粉じん相対濃度計で1点10分未満とするときの全測定点数の決め方は正しい。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

A測定の測定点は、6m以下の等間隔で引いた縦の線と横の線の交点と決められています。

この「等間隔」が要件の核心で、単位作業場所の全体に偏りなく測定点を配置するための条件です。

問題は、生産設備などがあって交点がその設備と重なってしまう場面です。

選択肢1は、このとき縦か横の線の間隔を変えて引き直し、ずらした線の交点を測定点にしてよいかのように述べていますが、これは誤りです。

間隔を変えれば格子は等間隔でなくなり、測定点の配置が偏ってしまいます。等間隔をくずしてはなりません

設備と重なる交点は、その点を除外するなどして等間隔を保ったまま対応します。

一方、選択肢2の「測定点の数を5未満とできる」のは、著しく狭く濃度がほぼ均一なことが明らかな場合に限った例外で、等間隔の格子そのものを崩す話とは別ものです。

間隔を変えてよいのか、点を除くのか、という対応の違いがそのまま正誤の分かれ目になります。

覚え方

  • A測定の測定点=6m以下の等間隔の格子の交点(間隔を変えて引き直さない)
  • 設備と重なる交点=間隔を変えるのでなく、その点を除外して等間隔を保つ
  • 測定点の高さ=呼吸域を考慮して床上50cm以上150cm以下
  • 測定点5未満=著しく狭く濃度ほぼ均一が明らかな場合の例外(繰り返しで総数5以上・各点同一回数)

理解度チェック

問題:A測定で、等間隔に引いた格子の交点が生産設備と重なってしまった場合、線の間隔を変えて引き直し、ずらした交点を測定点にしてよいか。

答えを見る

いいえ。間隔を変えると格子が等間隔でなくなり、測定点が偏ります。等間隔をくずしてはなりません。重なる交点はその点を除外するなどして対応します。

問題:A測定の測定点の数を5未満にできるのは、どのような場合か。

答えを見る

単位作業場所が著しく狭く、空気中の有害物質の濃度がほぼ均一であることが明らかな場合です。この場合も繰り返し測定で測定値の総数を5以上にし、各測定点の繰り返し回数は同一にします。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(デザイン・サンプリング)令和7年8月」公表試験問題 問3・公表正答。
  • 作業環境測定基準(昭和51年労働省告示第46号)第2条(A測定の測定点・等間隔・測定点の高さ等)(e-Gov法令検索)。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。