令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.36】は、保温及び塗装に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。
保温材を支えるのは鋲や鉄線です。厚さ0.05mmのフィルムに支える役目はありません。
仕様書は、蒸気管や温水管の保温ではポリエチレンフィルムを使わないとしています。脱落を防ぐためのものなら、熱い管でも要るはずです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 高温側はロックウールが受け持ちます |
| 2 | ×(適当でない) | 支えるのは鋲や鉄線です |
| 3 | ○(適当) | 仕様書に塗料の規格があります |
| 4 | ○(適当) | 条文がそのまま使用するとしています |
保温に使う材料は、一つずつ役目が分けて書かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第3章「保温、塗装及び防錆工事」3.1.2「材料」(本文71頁)
「ポリエチレンフィルム JIS Z 1702「包装用ポリエチレンフィルム」に規定する1種(厚さ0.05mm)とする。
鉄線 JIS G 3547「亜鉛めっき鉄線」による亜鉛めっき鉄線とする。
鋲 亜鉛めっき鋼板製座金に保温材の厚みに応じた長さの釘を植えたもの、銅めっきスポット溶接鋲又は絶縁座金付スポット溶接鋲(銅又は銅合金製)とし、保温材等を支持するのに十分な強度を有するものとする。」
保温材を支持すると書かれているのは鋲のほうです。ポリエチレンフィルムには厚さ0.05mmという規格しか書かれていません。
使う場面からも、脱落を防ぐためのものではないことがわかります。
同章 保温の施工種別の表の注1(本文77頁)
「蒸気管及び温水管の施工種別A、B、Cは、ポリエチレンフィルムを除く。」
保温材が落ちては困るのは、熱い管でも冷たい管でも同じです。それなのに蒸気管と温水管では使わないとされているので、この材料の役目は保温材を支えることではありません。
| 材料 | 仕様書が書いていること |
|---|---|
| 鋲 | 保温材等を支持するのに十分な強度 |
| 鉄線 | 亜鉛めっき鉄線とする |
| ポリエチレンフィルム | 1種(厚さ0.05mm)とする |
選択肢4は、塗装の条文がそのままの言い方をしています。
同 3.2.1「塗装」(1)(ウ)(本文84頁)
「塗料は、原則として、調合された塗料をそのまま使用する。ただし、素地面の粗密、吸収性の大小、気温の高低等に応じて、塗装に適する粘度に調節することができる。」
選択肢3のアルミニウムペイントも、仕様書が規格を挙げている塗料です。
同 3.2.1.3「塗料種別」(1)(本文85頁)
「特記がなければ、合成樹脂調合ペイント塗りの塗料は、JIS K 5516「合成樹脂調合ペイント」の1種とし、アルミニウムペイント塗りの塗料は、JIS K 5492「アルミニウムペイント」とする。」
ただし蒸気管や放熱器に使うと書いた記述は、仕様書のなかに見つけられませんでした。選択肢1のロックウールとグラスウールの最高温度の比較についても、両者を比べた記述は見つけられませんでした。
保温の決まりは保温工事とは?厚さの数え方と継目・鉄線巻きの決まりで扱っています。
保温材を支持する役目を持つ材料は何か。
鋲です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)3.1.2「材料」が「保温材等を支持するのに十分な強度を有するものとする」としています。
ポリエチレンフィルムを使わない配管はどれか。
蒸気管及び温水管です。保温の施工種別の表の注1が「蒸気管及び温水管の施工種別A、B、Cは、ポリエチレンフィルムを除く」としています。
塗料は、現場でどのように使うか。
原則として、調合された塗料をそのまま使用します。ただし素地面の粗密、吸収性の大小、気温の高低等に応じて、塗装に適する粘度に調節することができます。
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選択肢1のロックウールとグラスウールの最高温度の比較と、選択肢3の蒸気管や放熱器にアルミニウムペイントを使うという記述は、公共建築工事標準仕様書のなかに見つけられませんでした。公表正答ではいずれも適当な肢として扱われています。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月