令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.37】は、渦巻ポンプの試運転調整に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。
一定量の滴下を確認するのはグランドパッキンです。メカニカルシールは、ほとんど漏れないことを確認します。
軸封装置には2つの方式があり、確認する内容が逆になります。名前を入れ替えるだけの引っかけです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 空気が残るとポンプが働きません |
| 2 | ○(適当) | 芯が狂うと振動が出ます |
| 3 | ×(適当でない) | 滴下するのはグランドパッキンです |
| 4 | ○(適当) | 異常音と異常振動を確かめます |
この記述は、令和5年度の後期にも一字一句同じ形で出ています。
令和5年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.37】
「渦巻ポンプの試運転調整に関する記述のうち、適当でないものはどれか。」(正答は(3)の「メカニカルシール部からの水滴の滴下が一定量継続してあることを確認する。」)
では滴下を確認するのはどちらなのか。これも過去問が答えています。
令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.38】
「グランドパッキン部から一定量の水滴の滴下があることを確認する。」(適当な肢とされたもの。正答は(2)の吐水量の調整に関する記述)
一定量の滴下を確認するのはグランドパッキンです。本問はこの2つを入れ替えています。
| 軸封装置 | 試運転で確認すること |
|---|---|
| グランドパッキン | 一定量の水滴の滴下があること |
| メカニカルシール | ほとんど漏水がないこと |
グランドパッキンは、パッキンを軸に押し付けて締めるしくみです。まったく締め切ると軸との間で熱を持つので、少量の水を流して冷やしながら使います。だから滴下があるほうが正常です。
メカニカルシールは、回転する面と固定した面を密着させて止めます。水を流して冷やす必要がないので、漏れていればそれは異常です。
令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.9】
「軸封装置がメカニカルシールのポンプの試運転では、しゅう動部からほとんど漏水がないことを確認する。」(適当な肢とされたもの)
ポンプの排水の扱いにも、この違いが出ています。公共建築工事標準仕様書2.1.19「ポンプ」(2)は、軸封がグランドパッキンの場合にポンプ周囲へ排水溝と排水目皿を設けるとしています。滴下する前提だからです。
機器ごとの試運転調整はボイラーの試運転で水位はどう動かすか?機器別の試運転調整で扱っています。
渦巻ポンプの試運転で、一定量の水滴の滴下を確認するのはどちらの軸封装置か。
グランドパッキンです。令和3年度 2級(前期)【No.38】で「グランドパッキン部から一定量の水滴の滴下があることを確認する」が適当な肢とされました。
軸封装置がメカニカルシールの場合、試運転で何を確認するか。
しゅう動部からほとんど漏水がないことです。令和4年度 1級 問題B【No.9】の適当な肢がこの内容です。滴下していれば異常になります。
軸封がグランドパッキンのポンプの基礎には、何を設けるか。
ポンプ周囲に排水溝及び排水目皿を設け、呼び径25以上の排水管で最寄りの排水系統に排水します。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.1.19(2)が定めています。
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グランドパッキンとメカニカルシールの確認内容の違いは、公表された過去問と正答肢によるものです。実際の試運転調整は、機器の仕様書や監督員の指示によって決まります。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月