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令和7年度 2級(後期) 空調・換気 問27 を解説(板厚は長辺だけで決まる)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問27は、ダクト及びダクト付属品について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。短辺は板厚の決め手になりません。

標準仕様書の最小板厚の表は、区分がダクトの長辺だけです。低圧の表も高圧の表も、短辺という列がありません。

長辺が大きいほど面が広くなってたわみやすいので、そこで厚さが決まります。接合材料や補強の表も、同じく長辺で区分されています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 室内空気を誘引して拡散します
2 ○(適当) 吸込口に風向の調整は要りません
3 ×(適当でない) 板厚は長辺だけで決まります
4 ○(適当) 押さえて気密を保つ部材です

選択肢3のポイント(ここが誤り)

板厚の決め方は、標準仕様書が表で示しています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第3編 空気調和設備工事 第1章 機材 第14節 ダクト及びダクト附属品 1.14.3「長方形ダクト」1.14.3.5「板厚」(本文155頁)

表3.1.14「低圧ダクトの最小板厚」および表3.1.15「高圧1及び高圧2ダクトの最小板厚」は、どちらも列の見出しが「ダクトの長辺」と「適用表示厚さ」の2つだけです。短辺という列はありません。

ダクトの長辺(mm) 低圧ダクト 高圧1・高圧2ダクト
450以下0.50.8
450を超え、750以下0.61.0(450を超え、1,200以下)
750を超え、1,500以下0.8
1,500を超え、2,200以下1.01.2(1,200を超えるもの)
2,200を超えるもの1.2

区分はどちらも長辺だけです。同じ節の表3.1.16「接合材料」も、区分は「ダクトの長辺」です。

板厚の決め手をすり替える形は、別の年度にも出ています。

令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.27】の選択肢4(公表正答が(4)=この肢が適当でないもの)

「長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する」は、適当でないものとされています。長辺以外のもので決まると書くと誤りになる、という令和7年度の選択肢3と同じ形です。なお同じ問の選択肢3「長方形ダクトのアスペクト比(長辺/短辺)は、原則として4以下とする」は正しい肢です。

選択肢1のシーリングディフューザーは、別の年度でも正しい肢として出ています。

令和5年度 2級(前期)【No.27】選択肢1(公表正答(4))と、平成27年度 2級 学科試験【No.27】選択肢1(公表正答(3))

令和5年度は「シーリングディフューザーは、誘引作用が大きく、気流拡散に優れている」、平成27年度は「シーリングディフューザー形吹出口は、気流分布が優れた吹出口である」どちらも正しい肢とされています。

選択肢2の吸込口については、方向を調整しないという肢が出ています。

平成27年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験A【No.42】の選択肢2(正しい肢)

「吸込口には、風向調整ベーンは不要である」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢4です。吹出口と違って向きを変える必要がないため、羽根を動かす仕組みが要りません。

ダクトの圧力区分と板厚はダクトの区分とは?低圧・高圧1・高圧2の圧力と最小板厚で扱っています。

覚え方

  • 長方形ダクトの板厚は長辺だけで決まります。短辺は使いません
  • 低圧は長辺450以下で0.5mm、2,200を超えると1.2mmです
  • 高圧1・高圧2は長辺450以下でも0.8mmからです
  • 接合材料や補強の表も長辺で区分されています
  • シーリングディフューザーは誘引しながら拡散させる吹出口です

理解度チェック

Q.

長方形ダクトの板厚は、長辺と短辺で使い分けるか。

使い分けません。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)の表3.1.14「低圧ダクトの最小板厚」と表3.1.15「高圧1及び高圧2ダクトの最小板厚」は、どちらも「ダクトの長辺」と「適用表示厚さ」の2列だけで、短辺という区分がありません。

Q.

低圧ダクトで、長辺が450以下のときの最小板厚はいくつか。

0.5mmです。以降は450を超え750以下で0.6mm、750を超え1,500以下で0.8mm、1,500を超え2,200以下で1.0mm、2,200を超えるもので1.2mmとなります(表3.1.14)。

Q.

吸込口に風向調整ベーンは必要か。

不要です。平成27年度1級学科A【No.42】の選択肢2「吸込口には、風向調整ベーンは不要である」が正しい肢とされています。吸い込む側は向きを変える必要がないためです。

> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています

公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問27=(3))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」第3編 空気調和設備工事 第1章 機材 第14節 ダクト及びダクト附属品 1.14.3「長方形ダクト」1.14.3.5「板厚」の表3.1.14「低圧ダクトの最小板厚」および表3.1.15「高圧1及び高圧2ダクトの最小板厚」(本文155頁)。
  • 同センター「令和5年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」【No.27】(公表正答(4))の選択肢1「シーリングディフューザーは、誘引作用が大きく、気流拡散に優れている」。
  • 同センター「平成27年度 2級管工事施工管理技術検定 学科試験」【No.27】(公表正答(3))の選択肢1「シーリングディフューザー形吹出口は、気流分布が優れた吹出口である」。
  • 同センター「平成27年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験A」【No.42】(公表正答(4))の選択肢2「吸込口には、風向調整ベーンは不要である」。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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