令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.37】は、合併処理浄化槽の放流水のBOD濃度を求める計算問題です。4つの数値のうち、適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢1です。汚水と雑排水を1つにまとめてから、除去率をかけます。
まとめ方は、単純な平均ではありません。汚水と雑排水はBOD濃度も水量も違うので、それぞれのBOD量を出して足し、合計水量で割ります。
この形は、過去にも出ています。平成27年度の1級 問題A No.37は、同じ表の形で除去率のほうを答えさせる問題です。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 10mg/Lです。流入水200mg/Lの5%にあたります |
| 2 | × | 20mg/Lは、流入水200mg/Lの10%にあたる値です |
| 3 | × | 40mg/Lは、流入水200mg/Lの20%にあたる値です |
| 4 | × | 80mg/Lは、流入水200mg/Lの40%にあたる値です |
手順は4つです。まずBOD量を出します。
| 流入水 | 水量 | BOD濃度 | BOD量(水量×濃度) |
|---|---|---|---|
| 汚水 | 2m³/日 | 260mg/L | 2×260=520g/日 |
| 雑排水 | 6m³/日 | 180mg/L | 6×180=1,080g/日 |
| 合計 | 8m³/日 | (下で求めます) | 1,600g/日 |
m³/日とmg/Lをかけると、g/日になります。1m³は1,000Lなので、1,000L×1mg/L=1,000mg=1gという関係です。
次に、流入水をまとめたときのBOD濃度を出します。
流入水の平均BOD濃度
1,600g/日 ÷ 8m³/日 = 200mg/L
濃度どうしを足して2で割ってはいけません。単純平均だと(260+180)÷2=220mg/Lになりますが、水量の多い雑排水のほうが効くので200mg/Lです。
最後に、除去率をかけます。
放流水のBOD濃度
200mg/L ×(1-0.95)=200×0.05=10mg/L
除去率95%なので、残るのは5%です。選択肢1の10mg/Lになります。
同じ形の問題が、逆向きで出たことがあります。
平成27年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.37】の公表正答(選択肢4)
流入水が汚水50m³/日・BOD200mg/L、雑排水200m³/日・BOD150mg/L、放流水が250m³/日・BOD8mg/Lのとき、合併処理浄化槽のBOD除去率は95%とされています。
この年度も同じ順で計算できます。BOD量は50×200+200×150=40,000g/日、合計水量250m³/日で割ると160mg/L、放流水が8mg/Lなので(160-8)÷160=0.95です。
BOD除去率の基準はBOD除去率とは?浄化槽の性能を定める施行令第32条の表で扱っています。
汚水2m³/日・BOD260mg/Lと雑排水6m³/日・BOD180mg/Lをまとめると、BOD濃度はいくつか。
200mg/Lです。BOD量は2×260=520g/日と6×180=1,080g/日で、合計1,600g/日。合計水量8m³/日で割ると200mg/Lになります。濃度どうしを単純平均した220mg/Lではありません。
流入水のBOD濃度が200mg/Lで除去率が95%のとき、放流水のBOD濃度はいくつか。
10mg/Lです。除去率95%なので残るのは5%で、200×0.05=10mg/Lになります。
流入水のBOD濃度が160mg/L、放流水が8mg/Lのとき、BOD除去率はいくつか。
95%です。(160-8)÷160=152÷160=0.95となります。平成27年度の1級 問題A No.37は、この形で除去率を答えさせる問題で、公表正答は選択肢4の95%です。
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実際の浄化槽の性能は、処理方式や運転の状態によって変わります。ここでの計算は試験問題に示された条件によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月