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令和7年度 1級 衛生設備 問題A No.29 を解説(同時使用率は器具数が増えるほど小さい)

令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.29】は、給水設備に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。同時使用率が増える向きに書かれています。

過去問の正しい肢は、逆の向きで書かれています。令和元年度の1級 問題A No.29は、衛生器具の同時使用率は器具数が増えるほど小さくなる、という記述を正しい側に置いています。

ほかの3つは、別の年度に同じ内容が正しい肢として出ています。令和3年度の1級 問題A No.29には、流速2.0m/sとクロスコネクションの記述が両方とも正しい側で入っています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 配管材料を変えて識別します。令和3年度も令和5年度も正しい肢に置いています
2 ○(適当) 給水管内の流速です。令和3年度がほぼ同じ文で正しい肢に置いています
3 ○(適当) 吸込み揚程を小さくします。令和3年度は吸込揚程の最大値の数値を誤りにしています
4 ×(適当でない) 令和元年度は小さくなるとする記述を正しい肢に置いています

選択肢4のポイント(ここが誤り)

同時使用率がどちらへ動くかは、過去問の正しい肢に書かれています。

令和元年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.29】の正しい肢(選択肢1)

「衛生器具の同時使用率は、器具数が増えるほど小さくなる。」
同年度の公表正答は選択肢4で、この記述は正しい側に置かれています。

小さくなります。令和7年度は大きくなると書いているので、向きが逆です。

同時使用率は、つないだ器具のうち同時に使われるものの割合です。器具が2つなら両方が同時に使われることもありますが、100個あるうちの100個が同時に使われることは考えにくくなります。そのため器具数が増えるほど割合としては下がります。

残りの3つは、別の年度に同じ内容が置かれています。ウォーターハンマーと流速については、令和3年度がほぼ同じ文を使っています。

令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.29】の正しい肢(選択肢1・選択肢2)

「ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は2.0m/sを超えないものとする。」
「クロスコネクション防止対策として、上水管と雑用水管とで、異なる配管材質を選定する。」
同年度の公表正答は選択肢3で、この2つはどちらも正しい側に置かれています。

令和7年度の選択肢2は、この流速の記述とほぼ同じです。選択肢1も、配管材料を変えて識別するという同じ内容です。クロスコネクションについては、令和5年度の1級 問題A No.29の選択肢1にも、飲料用給水管と飲料用以外の給水管に異なる配管材を用いるという記述が正しい肢として入っています。

流速については、数値を変えて誤りにした年度もあります。

平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.29】の公表正答(選択肢3)

「ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は、一般的に、4.0m/s程度とする。」
この記述が、適当でないものとして出されています。

4.0m/sではありません。令和3年度と令和7年度はどちらも2.0m/sで正しい肢になっています。数値そのものを入れ替える形で出されるので、値まで覚えておく必要があります。

キャビテーションと吸込み揚程については、令和3年度がひとつ前の問で数値を出しています。

令和3年度 同 問題A【No.28】の公表正答(選択肢2)

「揚水ポンプの吸込揚程の最大値は、常温の水では10m程度である。」
この記述が、適当でないものとして出されています。

吸込み揚程には上限があるという扱いです。令和7年度の選択肢3は、キャビテーションを防ぐために吸込み揚程を小さくするという向きで書かれており、正答肢により適当とされています。ただし吸込み揚程の具体的な値については、本記事では確認していません。

ポンプまわりの用語は揚水用ポンプとは?飲料水系の材質と給水ポンプユニットで扱っています。

覚え方

  • 衛生器具の同時使用率は、器具数が増えるほど小さくなります。大きくなるとした記述は誤りです
  • 給水管内の流速は2.0m/sを超えないようにします。平成30年度は4.0m/s程度とした記述を誤りにしています
  • クロスコネクション防止は配管材質を変えて識別します。令和3年度も令和5年度も正しい肢です
  • キャビテーション防止は吸込み揚程を小さくする向きです
  • 令和3年度は吸込揚程の最大値を常温の水で10m程度とした記述を誤りにしています

理解度チェック

Q.

衛生器具の同時使用率は、器具数が増えるとどうなるか。

小さくなります。令和元年度の1級 問題A No.29の選択肢1が、正しい肢としてこの内容を出しています。令和7年度は大きくなると書いたため、誤りとされています。

Q.

ウォーターハンマー防止のため、給水管内の流速はいくつを超えないようにするか。

2.0m/sです。令和3年度の1級 問題A No.29の選択肢1が、ほぼ同じ文を正しい肢として出しています。同年度の公表正答は選択肢3です。平成30年度の同No.29は、これを4.0m/s程度とした記述を適当でないものとして出しており、公表正答は選択肢3です。

Q.

クロスコネクション防止対策として、上水管と雑用水管はどうするか。

異なる配管材質を選定して識別できるようにします。令和3年度の1級 問題A No.29の選択肢2と、令和5年度の同No.29の選択肢1が、どちらも正しい肢としてこの内容を出しています。

> 衛生設備のほかの論点は衛生設備のカテゴリにまとめています

同時使用率や流速の値は、建物の用途や器具の種類によって扱いが変わります。実際の設計では条件ごとの検討が必要です。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.29】=(4))。
  • 同センター「令和元年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A」問題A【No.29】および同年度の公表正答肢((4))。
  • 同センター「令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.29】および同年度の公表正答肢((3))。
  • 同センター「令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.28】および同年度の公表正答肢((2))。
  • 同センター「令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」問題A【No.29】および同年度の公表正答肢((2))。
  • 同センター「平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A」問題A【No.29】および同年度の公表正答肢((3))。
  • 同センター「令和2年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A」問題A【No.31】および同年度の公表正答肢((3))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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