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令和6年度 1級 空調・換気 問題A No.40 を解説(面風速はユニット形2.5・コンパクト形3.0)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.40】は、空気調和機に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。

ユニット形空気調和機の水用コイル通過面風速は、2.5m/s以下です。5.0m/s前後では倍になります。

仕様書は形式ごとに上限を分けて書いています。ユニット形とコンパクト形で数字が違うので、どちらの話かを先に確かめます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。令和6年度の問題は同センターの公表資料で確認しました。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 構成にデシカントロータがあります
2 ×(適当でない) 面風速は2.5m/s以下です
3 ○(適当) 冷房時14℃以下で送る方式です
4 ○(適当) 外気負荷用と室内負荷用を備えます

選択肢2のポイント(ここが誤り)

面風速の上限は、コイルの節にはっきり書かれています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.7.1.3「コイル」(6)(本文122頁)

「水用コイル通過面風速は、2.5m/s以下とする。」

ユニット形空気調和機は2.5m/s以下です。選択肢2の5.0m/s前後は、この倍にあたります。

ここで気をつけたいのは、形式が変わると数字も変わることです。

同 1.7.2.3「コイル」(6)(本文125頁)=コンパクト形空気調和機

「水用コイル通過面風速は、3.0m/s以下とする。」

空気調和機の形式 水用コイル通過面風速
ユニット形(1.7.1.3)2.5m/s以下
コンパクト形(1.7.2.3)3.0m/s以下

どちらも5.0m/sには届きません。形式を取り違えたとしても、この選択肢は誤りになります。

選択肢3の大温度差送風方式は、仕様書が括弧書きで中身を示しています。

同 1.7.1.1「一般事項」(4)(本文121頁)

「大温度差送風方式(冷房時14℃以下で送風を行う場合)のユニット形空気調和機において、コイル通過後のケーシングに表面結露対策を講ずる場合は、特記による。」

低い温度で送るぶん風量を減らせる方式です。ただし低負荷時の換気量不足に留意するという記述は、仕様書のなかに見つけられませんでした。

選択肢4の潜熱・顕熱分離形も、括弧書きで定義されています。

同 1.7.1.1「一般事項」(5)(本文121頁)

「潜熱・顕熱分離形(外気負荷と室内負荷に分けて処理を行う方式)のユニット形空気調和機は、次によるものとし、適用は特記による。
(ア) コイルは、外気負荷用コイル及び室内負荷用コイルを備える。
(イ) 加湿器は、外気負荷用コイル側に備える。」

外気負荷用コイルと室内負荷用コイルの2つを備えます。選択肢4はこれを潜熱コイルと顕熱コイルという呼び方で述べたものです。

選択肢1のデシカント空気調和機についても、構成が定められています。

同 1.7.3.1「一般事項」(1)(本文126頁)

「デシカント空気調和機は、ケーシング、デシカントロータ、コイル、加湿器、ドレンパン、送風機、電動機等を有する構造とし、その他必要な部材は特記による。」

コイルの仕様は水用コイルの流速はいくつか?コイルと加湿器の仕様で扱っています。

覚え方

  • ユニット形の水用コイル通過面風速は2.5m/s以下です
  • コンパクト形は3.0m/s以下で数字が違います
  • 大温度差送風方式は冷房時14℃以下で送ります
  • 潜熱・顕熱分離形は外気負荷用と室内負荷用のコイルを備えます
  • 加湿器は外気負荷用コイル側に備えます

理解度チェック

Q.

ユニット形空気調和機の水用コイル通過面風速は、いくつ以下か。

2.5m/s以下です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.7.1.3(6)が定めています。コンパクト形空気調和機は1.7.2.3(6)で3.0m/s以下とされており、形式で数字が違います。

Q.

大温度差送風方式とは、どのような場合をいうか。

冷房時14℃以下で送風を行う場合です。同仕様書1.7.1.1(4)が括弧書きで示しており、コイル通過後のケーシングに表面結露対策を講ずる場合は特記によります。

Q.

潜熱・顕熱分離形の空気調和機は、どのようなコイルを備えるか。

外気負荷用コイル及び室内負荷用コイルです。同仕様書1.7.1.1(5)が定めており、加湿器は外気負荷用コイル側に備えます。

> 空調・換気のほかの論点は空調・換気のカテゴリにまとめています

選択肢2の供給冷水温度5〜7℃、選択肢3の低負荷時の換気量不足、選択肢1のデシカント空気調和機が導入外気の湿度を室内湿度に近づけるという記述については、公共建築工事標準仕様書のなかに見つけられませんでした。ここでは面風速の数値で判定しています。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.40】=(2))/試験問題・正答肢
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」1.7.1.3「コイル」(6)(本文122頁)、1.7.2.3「コイル」(6)(本文125頁)。
  • 同 1.7.1.1「一般事項」(4)(5)(本文121頁)、1.7.3.1「一般事項」(1)(本文126頁)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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