管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和6年度 1級 問題B No.11

令和6年度 1級 法規 問題B No.11 を解説(作業床の幅は40cm以上)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.11】は、建設工事の安全衛生管理を労働安全衛生法上で問う問題です。4つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。

足場の作業床の幅は40cm以上です。設問はこれを30cmに減らしています。

この問は4肢とも寸法を含みます。何についての寸法かで分けないと、数字だけでは判断できません。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 規則第519条第1項が「高さが二メートル以上の作業床の端、開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い、手すり、覆い等を設けなければならない」と定めています
2 ○(正しい) 規則第543条(機械間等の通路)の条文どおりです。幅80センチメートル以上とします
3 ×(誤り) 幅は40cm以上です。規則第563条第1項第二号イが「幅は、四十センチメートル以上とすること」と定めています
4 ○(正しい) 規則第526条第1項が、高さ又は深さが1.5メートルを超える箇所での作業に、安全に昇降するための設備等を求めています

選択肢3のポイント(ここが誤り)

作業床の条は、幅と2つの隙間をまとめて定めています。

労働安全衛生規則 第563条第1項第二号

つり足場の場合を除き、幅、床材間の隙間及び床材と建地との隙間は、次に定めるところによること。
イ 幅は、四十センチメートル以上とすること。
ロ 床材間の隙間は、三センチメートル以下とすること。
ハ 床材と建地との隙間は、十二センチメートル未満とすること。

幅は「以上」、隙間は「以下」と「未満」です。広くしたいものと、狭くしたいものが並んでいます。

何の寸法か 根拠
作業床の幅40cm以上規則第563条第1項第二号イ
床材間の隙間3cm以下同号ロ
床材と建地との隙間12cm未満同号ハ
作業床が要る高さ2m以上同項の柱書き
囲い等が要る高さ2m以上規則第519条第1項
機械間等の通路の幅80cm以上規則第543条
昇降設備が要る高さ・深さ1.5mを超える規則第526条第1項

同じ「幅」でも、作業床は40cm、機械間の通路は80cmです。どちらの幅かを取り違えると、両方が正しく見えます。

高さの基準も2つあります。作業床と囲い等はどちらも2m以上で、昇降設備だけが1.5mを超えるときです。昇降設備の1.5mは「以上」でなく「超える」と書かれている点も、ほかと違います。

詳細は架設通路と作業床の基準とは?勾配30度・幅40cm・手すり85cmの数字で扱っています。

覚え方

  • 幅は作業床40cm・機械間の通路80cm。どちらの幅かを先に決めます
  • 作業床の隙間は床材間3cm以下・建地との間12cm未満。幅だけ「以上」で、隙間は狭くする側です
  • 高さは作業床も囲い等も2m以上昇降設備だけが1.5mを「超える」ときです
  • 作業床の規定はつり足場を除くのが前提です(第563条第1項第二号)
  • 足場の問題は数字が多いので、何についての寸法かを先に読み取ります

理解度チェック

Q.

足場の作業床の幅はいくつ以上か。

40センチメートル以上です。労働安全衛生規則第563条第1項第二号イに定められています(つり足場の場合を除く)。

Q.

作業床の隙間の基準を2つ挙げよ。

床材間の隙間は3センチメートル以下、床材と建地との隙間は12センチメートル未満です。同号ロ・ハです。

Q.

昇降するための設備等が必要になるのは、高さ又は深さがいくつのときか。

1.5メートルを超えるときです。労働安全衛生規則第526条第1項です。「以上」ではなく「超える」と書かれています。

> 法規のほかの論点は法規のカテゴリにまとめています

足場の種類や作業の内容によって、求められる設備が変わることがあります。個別の適用は所轄の労働基準監督署にご確認ください。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.11】=(3))。
  • 労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第519条第1項・第526条第1項・第543条・第563条第1項(e-Gov法令検索)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

▼令和6年度 1級管工事施工管理技術検定▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>