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令和6年度 1級 衛生設備 問題A No.34 を解説(圧力上昇を防止する措置は必要)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.34】は、不活性ガス消火設備について適当でないものを1つ選ぶ問題です。4つの選択肢は、いずれも消防法施行規則の条文に対応しています。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。規則が求めていることを、必要ないと書いています。

条文は、逆のことを定めています。窒素・IG-55・IG-541を放射する全域放出方式の防護区画には、圧力上昇を防止するための措置を講じることと書かれています。

ほかの3つも、条文をほぼそのまま写した文です。4つとも規則第19条第5項の中にあります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 第5項第一号の二そのままです
2 ○(適当) 第5項第二号の二の表で、二酸化炭素と決まっています
3 ○(適当) 第5項第六号のイ・ロ・ハをまとめた内容です
4 ×(適当でない) 第5項第二十二号の二が措置を講じることと定めています

選択肢4のポイント(ここが誤り)

条文が、選択肢とほぼ同じ言い回しで書かれています。

消防法施行規則 第十九条第5項第二十二号の二

「全域放出方式の不活性ガス消火設備(窒素、IG-五五又はIG-五四一を放射するものに限る。)を設置した防護区画には、当該防護区画内の圧力上昇を防止するための措置を講じること。」

括弧の中まで選択肢4と同じで、末尾だけが逆になっています。「措置を講じること」が「措置は必要ない」に変わっています。

この3種類のガスに限られているのは、消火剤の性質と関わります。二酸化炭素は括弧に入っておらず、窒素・IG-55・IG-541の3つだけが対象です。

残りの3つも、同じ第5項の中にあります。

消防法施行規則 第十九条第5項第一号の二

「常時人がいない部分以外の部分には、全域放出方式又は局所放出方式の不活性ガス消火設備を設けてはならない。」

選択肢1は、この条文をそのまま写した文です。設けてよいのは、常時人がいない部分だけです。

消防法施行規則 第十九条第5項第二号の二の表(上欄・下欄)

上欄「鍛造場、ボイラー室、乾燥室その他多量の火気を使用する部分、ガスタービンを原動力とする発電機が設置されている部分又は指定可燃物を貯蔵し、若しくは取り扱う防火対象物若しくはその部分」
下欄「二酸化炭素」

選択肢2のボイラー室は、この上欄の2番目に出てきます。この区分では消火剤が二酸化炭素に限られます。

消防法施行規則 第十九条第5項第六号

「貯蔵容器は、次のイからハまでに定めるところにより設けること。イ 防護区画以外の場所に設けること。ロ 温度四十度以下で温度変化が少ない場所に設けること。ハ 直射日光及び雨水のかかるおそれの少ない場所に設けること。」

選択肢3は、このイ・ロ・ハを1文にまとめた形です。条文は3つに分けて書いていますが、中身は同じです。

同じまとめ方が、令和3年度にも出ています。

令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.34】の選択肢2(正しい肢)

「貯蔵容器は、防護区画以外の温度40℃以下で温度変化が少なく、直射日光及び雨水のかかるおそれの少ない場所に設ける」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢3(非常電源を30分間としたもの)です。

不活性ガス消火設備は不活性ガス消火設備とは?電気室や駐車場に設ける根拠で扱っています。

覚え方

  • 窒素・IG-55・IG-541なら圧力上昇を防止する措置が要ります。「必要ない」と書いてあったら誤りです
  • 設けてよいのは常時人がいない部分だけです。それ以外には設けられません
  • ボイラー室など多量の火気を使用する部分は二酸化炭素です
  • 貯蔵容器は防護区画以外・40℃以下・直射日光と雨水を避けるの3つです
  • 4つとも規則第19条第5項にあります。条文を1回読めば全部片づきます

理解度チェック

Q.

窒素やIG-541を放射する全域放出方式を設置した防護区画に、圧力上昇を防止する措置は要るか。

要ります。消防法施行規則第19条第5項第二十二号の二が、当該防護区画内の圧力上昇を防止するための措置を講じることと定めています。令和6年度の1級 問題A No.34は、これを必要ないとした記述を適当でないものとしています。

Q.

ボイラー室に不活性ガス消火設備を設ける場合、消火剤は何か。

二酸化炭素です。規則第19条第5項第二号の二の表で、鍛造場、ボイラー室、乾燥室その他多量の火気を使用する部分などの区分に対し、消火剤の種別が二酸化炭素と定められています。

Q.

貯蔵容器を設ける場所の条件は、何か。

防護区画以外の場所であること、温度40℃以下で温度変化が少ないこと、直射日光及び雨水のかかるおそれが少ないことの3つです。規則第19条第5項第六号のイ・ロ・ハに分けて書かれています。

> 衛生設備のほかの論点は衛生設備のカテゴリにまとめています

消火設備の基準は改正されることがあります。ここでの引用は2026年8月時点でe-Gov法令検索から取得した条文によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.34】=(4))。
  • 消防法施行規則(昭和三十六年自治省令第六号)第十九条第5項第二十二号の二。
  • 同規則 第十九条第5項第一号の二。
  • 同規則 第十九条第5項第二号の二の表。
  • 同規則 第十九条第5項第六号。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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