令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.47は、架空配電線路の施工について、最も不適当なものを選ぶ問題です。B種接地・避雷器の位置・短絡保護・バランサの4つが並びます。
この問題は、保護継電器を何の異常を見るために置くかで選べます。継電器の名前は、そのまま検出する量を表しています。
引っかけの核心は、選択肢3が短絡保護に過電圧継電器を当てている点です。短絡で増えるのは電流であって電圧ではありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 高圧と低圧を結ぶ柱上変圧器の二次側はB種接地工事 |
| 2 | 正しい | 区分開閉器は雷で傷みやすいので、避雷器を近くに置く |
| 3 | 誤り | 短絡保護は過電流継電器。過電圧継電器ではない |
| 4 | 正しい | 単相3線式の電圧不平衡は、末端のバランサで抑える |
最も不適当なのは選択肢3です。
短絡は、電線どうしが抵抗のほとんどない状態でつながる事故です。回路の抵抗が一気に下がるので、流れる電流が跳ね上がります。電圧のほうはむしろ落ち込みます。
したがって短絡を捉えるには過電流継電器を使います。定格を大きく超える電流が流れたことを検出し、遮断器を動かして切り離します。過電圧継電器が受け持つのは、系統の電圧が異常に上がる側の現象で、短絡とは別です。
この論点は令和3年度後期No.49でも出ています。あちらは同じく架空配電線路の施工を問う問題で、正答は選択肢2「高圧配電線の短絡保護のため、過電圧継電器を施設した」でした。令和8年度前期の選択肢3と同じ形です。
残る3つも過去の出題で確かめられます。令和3年度後期No.49の肢1「配電用避雷器を区分開閉器の近くに取り付けた」と肢4「単相3線式の低圧配電線路の不平衡を防ぐため、線路の末端にバランサを取り付けた」は、どちらも正しい肢として残っています。令和1年度前期No.41の肢2「柱上変圧器の二次側に、B種接地工事を施した」も同じく正しい肢です(正答は選択肢1)。
継電器は名前が検出する量を表すと押さえておくと、この種の設問は名前を読むだけで判断できます。
高圧配電線路の短絡保護にはどの継電器を使うか。
過電流継電器です。短絡すると回路の抵抗が下がって電流が跳ね上がるため、電流で検出します。
単相3線式の低圧配電線路でバランサを取り付ける位置と目的は。
線路の末端に取り付け、電圧の不平衡を防ぐために使います。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月