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令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.34を解説、防ぐのは外への転倒

令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.34は、鉄道線路のカントについて、最も不適当なものを選ぶ問題です。表し方・速度との関係・曲線半径との関係・目的の4点が並びます。

この問題のポイント

この問題は、カントが曲線で外側のレールを高くするものだと分かっていれば解けます。高くする理由は、外向きに働く遠心力を打ち消すことです。

引っかけの核心は、選択肢4が防ぐ向きを「内側方向への転倒」としている点です。遠心力は曲線の外向きに働くので、押されて倒れる向きも外です。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正しい カントは左右レールの高低差で表す。角度ではなく長さ
2 正しい 半径が同じなら、速いほど遠心力が大きくカントも大きい
3 正しい 速度が同じなら、半径が小さいほど遠心力が大きくカントも大きい
4 誤り 防ぐのは外方向への転倒。内側ではない

最も不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

曲線を走る車両には、円の中心から離れる向き、つまり曲線の外側へ遠心力が働きます。そのままだと外側のレールに荷重が偏り、速度が高ければ外へ倒れます。

そこで外側のレールを内側より高くして、車体を内側へ傾けます。重力の分力が内向きに効いて遠心力と釣り合い、左右のレールにかかる力が近づきます。この高低差がカントです。

令和5年度前期No.36は同じくカントを問う問題で、正答は選択肢3でした。残る肢は正しく、そこに次の文が入っています。

令和5年度(前期)2級 第一次検定 No.36 選択肢1・4(ともに正しい肢)

カントは、左右レールの高低差で表される。
カントは、曲線を通過する車両の外方向への転倒(転覆)を防止するものである。

令和8年度前期の選択肢4は、この文の「外方向」を「内側方向」に置き換えたものです。

大きさの決まり方も押さえておきます。遠心力は速度の2乗に比例し、曲線半径に反比例します。だから速いほどカントは大きく、半径が小さい急なカーブほどカントは大きくなります。選択肢2・3はこの2つをそのまま述べたものです。

覚え方

  • カントは外側レールを高くする高低差。防ぐのは外方向への転倒
  • 遠心力は速度の2乗に比例、曲線半径に反比例。カントも同じ向きに動く
  • 表し方は傾斜角ではなく、左右レールの高低差(長さ)

理解度チェック

Q.

カントは何を防ぐために付けるか。

曲線を通過する車両の外方向への転倒(転覆)です。外向きに働く遠心力を、車体を内側へ傾けることで打ち消します。

Q.

運行速度が同じとき、曲線半径とカントの大小はどう関係するか。

曲線半径が小さいほどカントは大きくなります。遠心力が曲線半径に反比例して大きくなるためです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」No.36「同 正答肢」
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