令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.35は、鉄筋コンクリート造の壁の断面図を読んで、鉄筋の最小かぶり厚さがどの寸法かを選ぶ問題です。図には目地とシーリングが描かれ、ア・イ・ウ・エの4つの寸法線が引かれています。
この問題は、かぶり厚さの測り方を2か所とも正しく取れるかを問うものです。どの鉄筋から測るか、コンクリート表面のどこまで測るか、の2つです。
核心はかぶり厚さが「最短距離」で定義されていることです。最短にするには、外壁面に最も近い鉄筋から、コンクリート表面の最も深く入り込んだところまでを取ります。
※ 問題文と図は、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(ウ)
| 選択肢 | 寸法 | 何から何まで測っているか |
|---|---|---|
| 1 | ア | 内側の鉄筋 → 外壁面。鉄筋も面も両方が遠い |
| 2 | イ | 内側の鉄筋 → 目地底。鉄筋の取り方が違う |
| 3 | ウ | 最も外側の鉄筋 → 目地底。これが最短で、答え |
| 4 | エ | 最も外側の鉄筋 → 外壁面。目地の分だけ大きく出る |
正しいのは選択肢3です。
かぶり厚さの定義は、過去の出題に正しい肢としてそのまま出ています。
平成27年度(後期)2級 学科試験 No.38 選択肢4(正しい肢)
柱のコンクリートかぶり厚さとは、帯筋表面からコンクリート表面までの最短距離をいう。
ここには2つのことが書かれています。1つは主筋ではなく帯筋、つまり最も外側にある鉄筋から測ること。もう1つは最短距離で測ることです。この2つを図に当てはめます。
この2つを満たす寸法がウです。エは同じ鉄筋から測っていますが、目地のない外壁面までなので目地の深さの分だけ長くなります。ア・イは奥の鉄筋から測っているので、そもそも起点が違います。
なお最小かぶり厚さの数値そのものは、公共建築工事標準仕様書の表5.3.6にあり、スラブ・耐力壁以外の壁で仕上げありなら20mm、仕上げなしなら30mmと定められています。図の問題ではこの数値は使いませんが、どこを測った値がこの表と比べられるのかを押さえておくと迷いません。
外壁に目地がある場合、かぶり厚さはどこまで測るか。
目地の底までです。かぶり厚さは最短距離で定義されるので、コンクリート表面のうち最も鉄筋に近い位置を取ります。
柱のかぶり厚さは、主筋と帯筋のどちらから測るか。
帯筋です。帯筋のほうが外側にあるため、そこからコンクリート表面までの最短距離をかぶり厚さとします。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月