令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.50は、鉄道線路の軌道構造に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、JIS E 1001(鉄道-線路用語)が定める軌道構造の用語を問うものです。路盤、バラスト軌道、スラブ軌道、道床の4語が並び、このうち路盤・バラスト軌道・道床の3つは定義がそのまま出ています。
引っかけの核心は1点、スラブ軌道のコンクリート版をどこで作るかです。JISは「コンクリートのスラブを用いた軌道」としか言っていませんが、実物は工場で作った版を運んで敷き並べます。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説(根拠) |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 路盤=軌道を支えるための構造物(JIS E 1001) |
| 2 | ○(正しい) | バラスト軌道=道床バラスト(砕石、ふるい砂利など)を用いた軌道(同) |
| 3 | ×(誤り) | 軌道スラブは工場で製作して路盤上に敷設する。現場打ちではない |
| 4 | ○(正しい) | 道床=レール又はまくらぎを支持し、荷重を路盤に分布する軌道の部分(同) |
選択肢3だけが作り方を言い換えて誤りにした記述です。
スラブ軌道は、路盤の鉄筋コンクリートの上にコンクリート版を並べ、その上にレールを直接締結する軌道です。バラストを突き固める保守が要らないので、新幹線で広く使われています。
このコンクリート版は専用の工場で作られます。鉄道・運輸機構の資料では「専用の工場で軌道スラブを製作し、トラックで軌道建設基地に輸送します」「運搬した軌道スラブをスラブ運搬敷設車に取り込んで、路盤鉄筋コンクリート上に敷設していきます」と、工程が製作と敷設に分かれています。
敷設したあと、版と路盤のすき間にはCAモルタルを注入して支えます。位置・高さ・傾きは据え付けるときに調整するので、現場でコンクリートを打つ余地がありません。
選択肢3は「現場打ちコンクリートによりスラブを構築した」としていますが、実際は工場で作った版を運んで敷くので、ここが誤りです。
スラブ軌道の軌道スラブは、現場で打設するのか。
打設しません。専用の工場で製作した版をトラックで運び、路盤鉄筋コンクリートの上に敷設します。据え付けたあと、版と路盤のすき間にCAモルタルを注入します。
JIS E 1001で、道床はどう定義されているか。
「レール又はまくらぎを支持し、荷重を路盤に分布する軌道の部分。バラスト、コンクリートなどを用いたものがある」と定義されています。路盤は「軌道を支えるための構造物」です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月