令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.36は、遮断器の文字記号と用語の組合せについて、「日本電機工業会規格(JEM)」上で不適当なものを選ぶ問題です。VCB・GCB・MCCB・ELCBの4つが並びます。
この問題は、記号の頭文字が何の略かを問うものです。CBは遮断器(Circuit Breaker)で共通なので、その前に付く文字だけを見れば決まります。
引っかけの核心は、選択肢3のMCCBに「磁気遮断器」を当てている点です。MCCBは過去問で2度、配線用遮断器として正しい肢に出ています。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(不適当なもの)
> この論点をやさしく解説:UVRは不足電圧か過電圧か?略号の訳を1つだけ差し替える出題
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | VCB=真空遮断器 |
| 2 | 正しい | GCB=ガス遮断器 |
| 3 | 誤り | MCCBは配線用遮断器 |
| 4 | 正しい | ELCB=漏電遮断器 |
不適当なのは選択肢3です。
MCCBの用語は、過去に2度とも正しい肢として出ています。
平成27年度(後期)2級 学科試験 No.39 選択肢3(正しい肢/正答は選択肢2)/平成30年度(後期)2級 学科試験 No.39 選択肢3(正しい肢/正答は選択肢2)
MCCB 配線用遮断器
平成27年度で不適当とされたのは「GCB 磁気遮断器」、平成30年度で不適当とされたのは「PGS 柱上真空開閉器」でした。どちらの年もMCCBは配線用遮断器で通っています。
令和7年度は、平成27年度でGCBに当てられていた「磁気遮断器」をMCCBへ付け替えた形です。GCBのほうは正しくガス遮断器に直っています。
記号は英語の頭文字で、消弧の方式か用途を表しています。
| 記号 | 用語 | 頭文字の意味 |
|---|---|---|
| VCB | 真空遮断器 | Vacuum=真空。真空中でアークを消す |
| GCB | ガス遮断器 | Gas=ガス。SF6ガスで消す |
| MCCB | 配線用遮断器 | Molded Case=モールドケース入り。低圧の分電盤に付く |
| ELCB | 漏電遮断器 | Earth Leakage=漏電 |
MCCBだけが低圧の器具で、残る3つのうちVCBとGCBは高圧・特別高圧で使う遮断器です。MとCが2つ並ぶ形が「モールドケース」を表していると覚えれば、磁気(Magnetic)と取り違えません。
MCCBとELCBの違いは、平成26年度 1級 No.29 に出ています。乾燥した場所では漏電遮断器(ELCB)に替えて配線用遮断器(MCCB)を設置できるという肢が、正しい肢として並んでいました。MCCBは過電流を切るもの、ELCBは漏電を切るものです。
MCCBの用語は何か。
配線用遮断器です。Molded Case Circuit Breakerの略で、低圧の分電盤などに使われます。
VCBとGCBはそれぞれ何で消弧するか。
VCBは真空中で、GCBはSF6ガスでアークを消します。どちらも高圧・特別高圧で使う遮断器です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月