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令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.13を解説、ZCTは三相まとめて

令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.13は、変電所に用いられる高圧計器用変成器の取り扱いについて、最も不適当なものを選ぶ問題です。CTの二次側・VTの接地・CTの端子接続・ZCTの貫通のさせ方の4点が並びます。

この問題のポイント

この問題は、零相変流器(ZCT)が何を検出する機器かを問うものです。目的が分かれば、電線の通し方は自然に決まります。

引っかけの核心は、選択肢4の「各相ごとに電線を別々の変流器に貫通させる」です。この通し方では、ZCTが検出したいものが出てきません。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当なもの)

> この論点をやさしく解説:計器用変流器の二次側を開放してよいか?VT・CT・ZCTで分かれる扱い

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正しい CTの二次側は開放してはならない
2 正しい VTは二次側の1線を接地する
3 正しい CTの二次端子の接続を誤ると誤動作に至ることがある
4 誤り ZCTは三相分の電線を一括して貫通させる

最も不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

正しい通し方は、令和5年度の同じ問題に正しい肢として載っています。

令和5年度(前期)2級 第一次検定 No.15 選択肢3(正しい肢/正答は選択肢2)

零相変流器(ZCT)は,三相分の電線を一括して変流器に貫通させる。

令和7年度の選択肢4は、これを「各相ごとに別々の変流器へ」と書き換えたものです。

一括で通す理由は、ZCTが零相電流(地絡電流)を拾うためです。異常がなければ三相の電流はベクトル的に打ち消し合い、合計は0になります。合計が0にならなくなったとき、その差が地絡電流です。三相をまとめて1つの穴に通せば、鉄心が感じるのは3線の合計だけになり、この差だけが取り出せます。

各相を別々の変流器に通すと、それぞれが自分の相の負荷電流を測るだけになります。それは通常の変流器(CT)の使い方であって、打ち消し合いが起きないので地絡電流は見えません。

残る3つも、それぞれ理由があります。

  • 選択肢1 CTの二次側を開放すると高電圧が発生して危険。使わないときは短絡しておく
  • 選択肢2 VTの二次側の1線を接地するのは、高圧側と低圧側が混触したときに二次側の電位が上がるのを防ぐため
  • 選択肢3 CTの二次端子の極性を誤ると、計器や保護継電器が正しい向きの電流を受け取れず誤動作する

選択肢1と選択肢2は向きが逆になった形で出題されることが多いので、「CTは開放しない、VTは短絡しない」と対にして覚えると安全です。

覚え方

  • ZCTは三相分を一括して貫通させる。合計が0にならない分が地絡電流
  • CTの二次側は開放しない。開放すると高電圧が出る
  • VTは二次側の1線を接地する

理解度チェック

Q.

ZCTに三相分の電線を一括して通すのはなぜか。

零相電流を取り出すためです。異常がなければ三相の電流は打ち消し合って合計が0になり、0にならない分が地絡電流として現れます。

Q.

計器用変流器(CT)の二次側を開放してはならないのはなぜか。

二次側に高電圧が発生して危険だからです。使わないときは短絡しておきます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」No.15「同 正答肢」
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