令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.6は、変電所の調相設備で無効電力の調整を行う機器として、最も不適当なものを選ぶ問題です。分路リアクトル・電力用コンデンサ・SVC・LRTの4つが並びます。
この問題は、変電所の電圧調整に2つのやり方があることを分けて読めるかを問うものです。無効電力を出し入れするやり方と、変圧比そのものを変えるやり方です。
引っかけの核心は、選択肢4のLRTが電圧を調整する機器ではあることです。目的が近いので、無効電力の側に混ぜられます。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 機器 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 分路リアクトル | 進み無効電力を吸収する。軽負荷時の電圧上昇を抑える |
| 2 | 電力用コンデンサ | 進み無効電力を供給する。重負荷時の電圧低下を抑える |
| 3 | SVC | 無効電力を発生・吸収する。連続して素早く変えられる |
| 4 | LRT | 変圧比を変える機器。無効電力を出し入れしない |
最も不適当なのは選択肢4です。
調相設備は、系統に無効電力を出し入れして電圧を動かす機器の総称です。無効電力が足りなければ電圧が下がり、余れば上がるので、その過不足を埋める役目をします。
選択肢1〜3は、いずれもこの出し入れをします。過去の出題でも、調相設備の機能を問う問題にこの顔ぶれが並んでいます。
令和4年度 1級 第一次検定 No.3「電力系統における調相設備の機能に関する記述」の選択肢に挙がる機器
分路リアクトル/電力用コンデンサ回路に使用される直列リアクトル/同期調相機/静止形無効電力補償装置(SVC)
4つとも無効電力を扱う機器で、LRTはここに入っていません。
LRTがやっているのは別のことです。変圧器の巻線から出ているタップを切り換えて巻数比そのものを変え、二次側の電圧を上げ下げします。無効電力を発生させたり吸収したりはしません。
無効電力をいじって電圧を動かすのが調相設備、変圧比をいじって電圧を動かすのがLRTと、手段で分けると混ざりません。名前に「変圧器」と入っていることも手がかりになります。
調相設備とLRTは、電圧を動かす手段がどう違うか。
調相設備は系統に無効電力を出し入れして電圧を動かします。LRTはタップを切り換えて変圧比そのものを変えます。
分路リアクトルはどんなときに使うか。
軽負荷時などで進み無効電力が余り、電圧が上がりすぎるときです。それを吸収して電圧上昇を抑えます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月