令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.29は、光ケーブル地中配線の敷設について、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、ハンドホールの中で何をするかを分かっているかを問うものです。ハンドホールには接続する場所と、ただ通過するだけの場所の2種類があります。
この2つを同じ扱いにしている肢が誤りです。
正解:選択肢3(接続部・引き通し部ともに必要長を確保して固定する)
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| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 通過試験を行う | マンドリルで管路の異常を先に見つける。適当 |
| 2 | ハンドホールごとに人を配置 | 許容張力と許容曲率を守るため。適当 |
| 3 | 接続部も引き通し部も固定 | 引き通し部に必要長は要らない。不適当 |
| 4 | クロージャの気密試験 | 防水のため気圧を高めて確かめる。適当 |
最も不適当なのは選択肢3です。
ハンドホールの中を通る光ケーブルには、2つの通り方があります。
接続部:ここでケーブル同士をつなぐ。クロージャの中で融着する
引き通し部:つながずに、ハンドホールを素通りして次の管路へ入る
必要長(余長)が要るのは接続部だけです。光ファイバの接続は、ケーブルの外被をむいて心線を1本ずつ融着する作業で、作業台の上まで引き出せるだけの長さが要ります。将来やり直すときにも余長がないと手が付けられません。
これに対して引き通し部は、ただ通過するだけです。余長を確保する理由がなく、固定金物に固定する必要もありません。むしろ、余分な長さをハンドホール内でとぐろのように巻けば、その分だけ曲げが増えて損失が出るおそれがあります。
選択肢3は、この2つを同じ扱いにしているところが誤りです。「接続部及び引き通し部ともに」と書かれた時点で疑ってください。
ほかの3つも、光ケーブルの弱点から理由が説明できます。
| 選択肢 | なぜ必要か |
|---|---|
| 1 通過試験 | 管路がつぶれていたり異物があると、引き入れの途中でケーブルが傷む。先にマンドリルを通して確かめる |
| 2 人を配置 | 光ファイバはガラス。引っ張りすぎても、曲げすぎても損失が増える。各所で見ていないと守れない |
| 4 気密試験 | クロージャに水が入れば接続部が傷む。気圧を高めて漏れがないか確かめる |
ハンドホール内で光ケーブルに必要長を確保するのはどこか。
接続部です。引き通し部は通過するだけなので必要長は要りません。
光ケーブルを引き入れる前に行う通過試験は何のために行うか。
管路のつぶれや異物を先に見つけ、引き入れ中にケーブルを傷めないようにするためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月