令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.55は、電気工事士等に関する記述として、電気工事士法上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、第一種電気工事士が扱える範囲を分かっているかを問うものです。第一種が扱えるのは最大電力500kW未満の自家用電気工作物までです。
事業用電気工作物のすべてではありません。
正解:選択肢2(すべての電気工事に従事できる)
> この論点をやさしく解説:第一種電気工事士は自家用のすべてをやれるのか?4つの資格の作業範囲を条文で分ける
> この論点をやさしく解説:事業用電気工作物と自家用電気工作物は何が違うのか?電気事業法の区分を条文で整理
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 一種・二種は一般用に従事できる | どちらも従事できる。正しい |
| 2 | 一種は事業用のすべてに従事 | 500kW未満の自家用まで。誤り |
| 3 | 認定電気工事従事者は簡易電気工事 | 省令で定める範囲。正しい |
| 4 | 特殊電気工事はネオンと非常用予備発電装置 | 2種類。正しい |
誤っているのは選択肢2です。
引っかけの核心は、「すべて」という言い切りです。電気工事士法は、資格ごとに扱える範囲を細かく区切っています。
| 資格 | 一般用電気工作物等 | 自家用電気工作物(500kW未満) |
|---|---|---|
| 第一種電気工事士 | できる | できる(特殊電気工事を除く) |
| 第二種電気工事士 | できる | できない |
| 認定電気工事従事者 | - | 簡易電気工事のみ |
| 特種電気工事資格者 | - | 特殊電気工事のみ |
第一種でも扱えないものが2つあります。
| 扱えないもの | 中身 |
|---|---|
| 最大電力500kW以上の需要設備 | そもそも電気工事士法の対象外。主任技術者の監督下で施工する |
| 特殊電気工事 | ネオン工事と非常用予備発電装置工事。特種電気工事資格者が要る |
第一種電気工事士でも、ネオン工事と非常用予備発電装置工事はできません。別に特種電気工事資格者の認定証が要ります。選択肢4はこの2種類を正しく挙げています。
選択肢3の認定電気工事従事者は、自家用電気工作物のうち簡易電気工事だけを行える資格です。
| 簡易電気工事 | 範囲 |
|---|---|
| 対象 | 自家用電気工作物のうち電圧600V以下で使用する設備の工事 |
| 除かれるもの | 電線路に係るものは除く |
高圧部分は扱えません。低圧側だけを担当する資格だと考えると分かりやすくなります。
第一種電気工事士が扱える自家用電気工作物の範囲は。
最大電力500kW未満の需要設備です。ただし特殊電気工事は除かれます。
特殊電気工事は何と何か。
ネオン工事と非常用予備発電装置工事です。特種電気工事資格者の認定証が要ります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月