令和6年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.24は、低圧屋側電線路の工事として、電気設備の技術基準とその解釈上、不適当なものを選ぶ問題です。木造の造営物に施設する場合を除くという条件が付いています。
この問題は、屋側という場所がどんな環境かを分かっているかを問うものです。屋側は建物の外壁なので、雨がかかります。
雨水が入る構造の工事方法は認められません。
正解:選択肢3(金属ダクト工事)
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| 選択肢 | 工事 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 金属管工事 | 木造以外なら認められる。適当 |
| 2 | ケーブル工事 | 木造でも認められる。適当 |
| 3 | 金属ダクト工事 | 屋側電線路には認められない。不適当 |
| 4 | 合成樹脂管工事 | 木造でも認められる。適当 |
不適当なのは選択肢3です。
屋側とは、建物の外壁面のことです。屋内でも屋外でもない、建物に沿った外側を指します。雨がかかり、風も当たり、日射も受けます。
低圧屋側電線路で認められる工事は、次のものです。
低圧屋側電線路の工事方法
・がいし引き工事(展開した場所に限る)
・合成樹脂管工事
・金属管工事(木造以外)
・バスダクト工事(木造以外・屋外用のもの)
・ケーブル工事
この中に金属ダクト工事はありません。
金属ダクトは、断面が四角い大きな金属製のといのようなもので、中に多数の電線を通します。ふたを開けて配線を出し入れできる構造で、屋内の乾燥した場所で使うものです。ふたの合わせ目から雨水が入るので、外壁には使えません。
紛らわしいのがバスダクトです。名前は似ていますが別物で、屋外用のものなら屋側でも使えます。
| 名称 | 中身 | 屋側で使えるか |
|---|---|---|
| 金属ダクト | 電線を収める箱 | 使えない(屋内の乾燥した場所用) |
| バスダクト | 導体そのものを組み込んだもの | 屋外用なら使える(木造以外) |
同じ論点が、令和4年度後期にも出ています。
令和4年度 2級 第一次検定(後期)No.26(正答は選択肢3)
低圧屋側電線路の工事として、電気設備の技術基準とその解釈上、不適当なもの
1.金属管工事 2.バスダクト工事 3.金属ダクト工事 4.ケーブル工事
こちらでも金属ダクト工事が答えです。バスダクトが正しい肢として並んでいるので、2つが別物であることもここで確かめられます。
設問文の「木造の造営物に施設する場合を除く」という条件は、金属管工事とバスダクト工事が木造では使えないためです。木造で金属を長く這わせると、漏電したときに火災につながりやすくなります。
低圧屋側電線路で認められる工事方法を挙げよ。
がいし引き工事(展開した場所)、合成樹脂管工事、金属管工事、バスダクト工事、ケーブル工事です。金属管とバスダクトは木造以外に限ります。
金属ダクトとバスダクトはどう違うか。
金属ダクトは電線を収める箱、バスダクトは導体そのものを組み込んだものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月