令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.26は、低圧屋側電線路の工事として、電気設備の技術基準とその解釈上 不適当なものを選ぶ問題です。木造以外の造営物で、展開した場所という条件が付いています。
この問題は、屋側で認められる工事が列挙されていることを分かっているかを問うものです。金属ダクト工事はその中に入っていません。
名前の似ているバスダクト工事のほうは認められています。
正解:選択肢3(金属ダクト工事)
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| 選択肢 | 工事 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 金属管工事 | 認められている |
| 2 | バスダクト工事 | 木造以外・展開した場所なら認められている |
| 3 | 金属ダクト工事 | 屋側電線路の工事に入っていない |
| 4 | ケーブル工事 | 認められている |
不適当なのは選択肢3です。
屋側電線路は、建物の外壁に沿って施設する電線路です。屋外なので雨がかかり、日射も受けます。
電気設備の技術基準の解釈は、低圧屋側電線路に使える工事を名指しで挙げています。
低圧屋側電線路で認められる工事
・がいし引き工事(展開した場所に限る)
・合成樹脂管工事
・金属管工事(木造以外)
・バスダクト工事(木造以外・展開した場所)
・ケーブル工事
この中に金属ダクト工事はありません。列挙されていない工事は使えないという読み方をします。
金属ダクトが外れる理由は構造にあります。金属ダクトは大きな金属の箱にふたをして、その中に電線を並べて置くものです。ふたの合わせ目やダクトどうしの継ぎ目から水が入ります。
もともと屋内の乾燥した展開場所や点検できる隠ぺい場所で使う前提の工法なので、雨のかかる屋外には向きません。
紛らわしいのが選択肢2のバスダクトです。名前は似ていますが中身が違います。
| 工事 | 中身 | 屋側 |
|---|---|---|
| 金属ダクト | 箱の中に絶縁電線を並べて置く。現場でふたを開けて作業 | 不可 |
| バスダクト | 導体(ブスバー)を絶縁して組み込んだ製品。工場で密閉して作る | 可 |
バスダクトは工場で組み立てた完成品で、屋外用は防雨形として作られています。だから屋側でも使えます。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢1の金属管工事は管の中を電線が通るので、雨が入りません。木造以外という条件が付くのは、金属管が造営材に接するときの扱いによります。
選択肢2のバスダクト工事は上のとおりです。大きな電流を送る幹線に使います。
選択肢4のケーブル工事は、ケーブル自体が外装で守られているので屋外でも使えます。低圧屋側電線路で最も広く使われる方法です。
金属ダクト工事が低圧屋側電線路に使えないのはなぜか。
ふたの合わせ目や継ぎ目から水が入るからです。屋内の乾燥した場所などで使う前提の工法で、屋側電線路の工事として列挙されていません。
金属ダクトとバスダクトの違いは。
金属ダクトは箱の中に絶縁電線を並べるもので、現場でふたを開けて作業します。バスダクトは導体を絶縁して組み込んだ工場製の完成品で、屋外用は防雨形として作られています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月