令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.27は、自動火災報知設備のP型1級発信機に関する記述として、消防法上 不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、発信機と感知器の役割の違いを分かっているかを問うものです。自動的に発信するのは感知器で、発信機は人が押します。
問題文は感知器の説明を発信機のものにすり替えています。
正解:選択肢4
> この論点をやさしく解説:発信機までの歩行距離は50mか25mか?25mは別の装置の数値
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 各階ごとに歩行距離50m以下となるよう設ける |
| 2 | 適当 | 床面から0.8m以上1.5m以下の高さに設ける |
| 3 | 適当 | 受信機との間で相互に電話連絡ができる(1級の特徴) |
| 4 | 不適当 | 自動的に発信するのは感知器の役目 |
不適当なのは選択肢4です。
自動火災報知設備は3つの部分でできています。
| 機器 | 誰が動かすか | はたらき |
|---|---|---|
| 感知器 | 自動 | 熱・煙・炎を感じて受信機へ信号を送る |
| 発信機 | 人(手動) | 火災を見つけた人が押して知らせる |
| 受信機 | - | 信号を受けて表示し、警報を鳴らす |
発信機は人が手で押すためのボタンです。廊下の壁にある赤い押しボタンがこれにあたります。
問題文の「火災信号を受け、受信機に自動的に発信する」は感知器の説明です。感知器は火災を検出して自動で信号を出しますが、発信機はそういう働きをしません。
この2つが分けて置かれているのには理由があります。感知器が反応する前に人が火災に気づくことがあるからです。人が押せる経路を別に用意しておくことで、早く知らせられます。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢1は設置間隔です。各階ごとに、その階のどこからでも歩行距離50m以下でひとつの発信機に届くようにします。直線距離ではなく実際に歩く距離で測ります。
選択肢2は取付け高さです。床面から0.8m以上1.5m以下とします。立ったまま手が届き、かつ子どもが誤って押しにくい高さです。
選択肢3は電話連絡です。ここがP型1級とP型2級の分かれ目になります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| P型1級発信機 | 電話ジャックがあり受信機と通話できる。押したことを知らせる確認灯もある |
| P型2級発信機 | 押しボタンのみ。電話連絡の機能はない |
火災を見つけた人が押した後、受信機のいる防災センターと話せることで、どこで何が起きているかを伝えられます。
発信機と感知器の違いは。
感知器は熱・煙・炎を感じて自動で信号を送ります。発信機は火災を見つけた人が手で押して知らせるものです。
P型1級発信機とP型2級発信機の違いは。
1級は電話ジャックを持ち、受信機との間で相互に電話連絡ができます。2級は押しボタンのみでその機能がありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月