令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、非常用の照明装置に関する記述として、建築基準法上 誤っているものを選ぶ問題です。地下街の地下道に設けるものは除きます。
この問題は、予備電源の点灯時間が30分間であることを覚えているかを問うものです。問題文は10分間としています。
10分間は誘導灯の側で出てくる数字です。
正解:選択肢2
> この論点をやさしく解説:非常電源の容量とは?設備ごとの分数を条文の引き先で整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 開閉器への表示。器具内に予備電源があれば不要 |
| 2 | 誤り | 10分間ではなく30分間 |
| 3 | 正しい | 配線の途中にスイッチを設けてはならない |
| 4 | 正しい | LEDランプの場合は水平面照度2lx以上 |
誤っているのは選択肢2です。
非常用の照明装置は、建築基準法施行令第126条の5と、これに基づく国土交通大臣の告示で定められています。予備電源については充電を行うことなく30分間継続して点灯させることができるものとされています。
問題文の10分間では足りません。停電してから避難が終わるまでを持たせる時間として、30分が求められています。
10分という数字は誘導灯のほうで出てきます。時間の数字は制度ごとに違うので、どの設備の話かを先に見ます。
| 設備 | 根拠 | 予備電源の時間 |
|---|---|---|
| 非常用の照明装置 | 建築基準法 | 30分間 |
| 誘導灯 | 消防法 | 20分間(大規模な建物などでは60分間) |
非常用照明は建築基準法、誘導灯は消防法と、根拠になる法律も違います。名前が似ていても別の制度です。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢1は開閉器への表示です。誤って切られないよう、非常用の照明装置用であることを開閉器に書いておきます。ただし照明器具の中に電池を持っている形式なら、その回路を切っても器具は点くのでこの表示は要りません。
選択肢3はスイッチの禁止です。配線の途中にスイッチがあると、誰かが切ったまま停電したときに点きません。器具内に予備電源を持つ場合は特に、常時充電しておく必要があります。
選択肢4は照度です。施行令第126条の5第1号イは「床面において一ルクス以上」としていますが、蛍光灯やLEDランプを用いる場合は2ルクス以上と告示で定められています。
白熱灯より高い値になっているのは、光の色と見え方の違いを考えた措置です。問題文の2lxはこの値と合っています。
非常用の照明装置の予備電源は何分間持たせるか。
充電を行うことなく30分間継続して点灯させることができるものとされています。誘導灯の20分間とは別です。
LEDランプを使う場合の非常用照明の照度は。
常温下で床面において水平面照度2lx以上です。白熱灯の場合の1lx以上より高い値が求められます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月