令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.29は、構内情報通信網(LAN)に関する記述に該当する機器を選ぶ問題です。
この問題は、IPアドレスを見て動く機器を選べるかを問うものです。4つのうちIPアドレスを扱うのはルータだけです。
ほかの3つは、信号の形を変えたり増幅したりする機器です。
正解:選択肢1(ルータ)
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| 選択肢 | 機器 | はたらき |
|---|---|---|
| 1 | ルータ | IPアドレスを見て他のネットワークへ中継する |
| 2 | モデム | デジタル信号とアナログ信号を変換する |
| 3 | リピータハブ | 信号を増幅して全ポートへそのまま流す |
| 4 | メディアコンバータ | 光ファイバとメタルの信号を相互に変換する |
正しいのは選択肢1です。
問題文の手がかりは「IPアドレスによって」「他のネットワークに中継する」の2つです。
ネットワーク機器は、何を見て動くかで階層が分かれています。
| 機器 | 見ているもの | できること |
|---|---|---|
| リピータハブ | 何も見ない | 届いた信号を全ポートへ流すだけ |
| スイッチングハブ | MACアドレス | 宛先のポートだけへ送る |
| ルータ | IPアドレス | 別のネットワークへ渡す |
MACアドレスは機器そのものに焼き付けられた番号で、同じネットワークの中でしか使えません。IPアドレスはどのネットワークに属しているかが分かる形になっているので、ネットワークをまたぐ判断ができます。
この違いから、ネットワークどうしをつなぐ役目はルータだけが担えます。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢2のモデムは、デジタル信号を電話回線などのアナログ信号に変え、受け取る側で戻す機器です。変調と復調を行うのでモデムと呼ばれます。IPアドレスは扱いません。
選択肢3のリピータハブは、届いた信号を増幅してつながっている全部のポートへそのまま流します。宛先を見ないので、関係ない機器にもデータが届きます。ぶつかり合い(コリジョン)が起きやすく、現在はスイッチングハブに置き換わっています。
選択肢4のメディアコンバータは、光ファイバとメタルケーブルの間で信号の形を変える機器です。伝送する媒体を変えるだけで、中身のデータは見ません。長距離の区間を光にするときなどに使います。
2・3・4に共通するのはデータの中身を見ずに、形を変えるか通すだけということです。1だけがアドレスを読んで行き先を決めています。
ルータとスイッチングハブの違いは。
ルータはIPアドレスを見て別のネットワークへ中継します。スイッチングハブはMACアドレスを見て、同じネットワーク内の宛先ポートへ送ります。
メディアコンバータは何をする機器か。
光ファイバとメタルケーブルの間で信号の形を相互に変換します。データの中身は見ず、伝送する媒体を変えるだけです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月