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令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.25を解説、アークホーンは送電線

令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.25は、建築物等の雷保護システムに関する用語として、日本産業規格(JIS)上 関係のないものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、雷保護システムが建築物を守る規格であることを分かっているかを問うものです。アークホーンは架空送電線のがいしに付ける部品です

4つとも雷に関係する言葉なので、どこに付くもので決めます。

正解:選択肢1(アークホーン)

> この論点をやさしく解説:アークホーンは雷保護システムの用語か?規格の適用範囲で決まる

> この論点をやさしく解説:フラッシオーバとは?逆フラッシオーバとの違いと雷害対策の使い分け

各選択肢の正誤

選択肢 用語 解説
1 アークホーン 架空送電線のがいし装置の部品
2 水平導体 屋上の外周などに張る受雷部の一種
3 保護レベル 雷保護システムの等級。Ⅰ〜Ⅳに分かれる
4 回転球体法 受雷部の保護範囲を決める方法

関係がないのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(ここが答え)

アークホーンは、送電線の鉄塔で、がいし連の上下に取り付ける角状の金具です。

雷でがいしに高い電圧がかかったとき、そのままだとがいしの表面で放電してがいしが割れたり焼けたりします。アークホーンを付けておくと、間隔の狭いホーンの間で先に放電が起きます。

つまりがいしを守るために、放電をわざと別の場所で起こさせる部品です。守っているのは架空送電線路の設備であって、建築物ではありません。

建築物等の雷保護システムは、JIS A 4201が定める体系です。受雷部・引下げ導線・接地極の3つで組み立てます。

ほかの3つを見ておきます。

選択肢2の水平導体は受雷部の一種です。屋上の外周や棟に沿って水平に張った導体で、そこに雷を受けます。突針だけでなく、水平導体やメッシュ導体も受雷部として認められています。

選択肢3の保護レベルは、雷保護システムの等級です。Ⅰ〜Ⅳの4段階があり、建物の重要度に応じて選びます。レベルが高いほど厳しい仕様になります。

選択肢4の回転球体法は、受雷部が守る範囲を決める方法です。決められた半径の球を建物の周りに転がし、球が触れない部分が保護範囲になります。

球の半径は保護レベルで変わります。

保護レベル 回転球体の半径
20m
30m
45m
60m

半径が小さいほど球が細かい隙間にも入るので、守れない部分が増えます。レベルⅠが最も厳しいというのはこの意味です。

選択肢2・3・4は、この体系の中で互いにつながっています。受雷部(水平導体)を、回転球体法で、保護レベルに応じて配置するという関係です。1だけがこの輪の外にあります。

覚え方

  • アークホーンは送電線のがいしを守る金具。建築物の話ではない
  • 雷保護システム=受雷部・引下げ導線・接地極
  • 回転球体法の半径はレベルⅠ=20m、Ⅱ=30m、Ⅲ=45m、Ⅳ=60m

理解度チェック

Q.

アークホーンは何のための部品か。

架空送電線のがいしを守るための金具です。がいし連の上下に取り付け、雷のときに間隔の狭いホーン間で先に放電させて、がいしの破損を防ぎます。

Q.

回転球体法とはどんな方法か。

保護レベルに応じた半径の球を建物の周りに転がし、球が触れない部分を保護範囲とする方法です。半径はレベルⅠが20m、Ⅳが60mです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
  • 日本産業規格 JIS A 4201「建築物等の雷保護」
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