令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.26は、事務室における分岐回路に関する記述として、「内線規程」上、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、1回路に何個のコンセントを付けられるかを分かっているかを問うものです。20Aから50Aの分岐回路は、コンセント専用にすれば2個まで置けます。
40A回路に2個は上限ちょうどなので置けます。
正解:選択肢3(40A分岐回路に2個の40Aコンセントを設けることができない)
> この論点をやさしく解説:分岐回路の電線の太さは何で決まるのか?過電流遮断器の定格電流ごとの最小サイズ
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 20A回路に12個の15Aコンセントは不可 | 15Aコンセントは10個以下。適当 |
| 2 | 30A回路に15A・20A兼用は不可 | 兼用は20A配線用遮断器回路だけ。適当 |
| 3 | 40A回路に2個の40Aコンセントは不可 | 2個までなので置ける。不適当 |
| 4 | 50A回路に3個の50Aコンセントは不可 | 2個を超える。適当 |
不適当なのは選択肢3です。
引っかけの核心は、選択肢3と4がどちらも「複数個は置けない」と読めてしまうところです。境目は2個です。2個までなら置け、3個からは置けません。
内線規程 3605-6 2.(3605-9表)分岐回路の最大受口数
1. 20A配線用遮断器分岐回路では、10Aを越える大形電気機械器具を使用するコンセントは1個とする。
2. 20A〜50A分岐回路では、コンセント専用とした場合、2個以下。
この2番目の規定がそのまま答えになります。40A分岐回路に40Aコンセント2個は上限ちょうどなので置けます。50A分岐回路に50Aコンセント3個は上限を超えるので置けません。
令和3年度 No.29には「40A分岐回路に40Aコンセントを2個設けることができる。」という選択肢があり、これは正しい選択肢として置かれていました(公表正答は3)。個数まで同じ文が、年度をまたいで裏返しで出ています。
選択肢1と2は、コンセントの定格の側の規定です。
内線規程 3605-6 1.(3605-8表)コンセントの定格電流
15A分岐回路 15A以下
20A配線用遮断器分岐回路 20A以下
20A分岐回路(ヒューズに限る) 20A以下
30A分岐回路 20A以上30A以下
40A分岐回路 30A以上40A以下
30A分岐回路に使えるのは20A以上30A以下のコンセントです。15A・20A兼用コンセントは20Aコンセントとして扱われますが、この種類は20A配線用遮断器分岐回路以外には接続できません。しかもその回路でも1個までで、電線は2.0mm以上と決まっています。
令和3年度 No.29では「30A分岐回路に15A・20A兼用コンセントを設けることができる。」が誤りとされました(公表正答は3)。平成25年度 No.29でも同じ論点が誤りとされています(公表正答は2)。2年度とも、30A回路に兼用コンセントは置けません。
選択肢1の15Aコンセントの数は、令和3年度 No.29に「20A配線用遮断器分岐回路に設けることのできる15Aコンセントの数は10個以下である。」という正しい選択肢があります。12個は上限を超えるので置けません。
| 場合 | 置ける数 |
|---|---|
| 20A回路の15Aコンセント | 10個以下 |
| 20A回路で10Aを超える大形機器用 | 1個 |
| 20A〜50A回路のコンセント専用 | 2個以下 |
| 20A回路の15A・20A兼用 | 1個(電線2.0mm以上、他のコンセントを送りで付けない) |
40A分岐回路に40Aコンセントは何個まで設けられるか。
2個までです。20Aから50Aの分岐回路をコンセント専用とした場合、2個以下と定められています。
15A・20A兼用コンセントはどの分岐回路に使えるか。
20A配線用遮断器分岐回路だけです。1個までで、接続する電線は2.0mm以上とします。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月