令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.45は、電気鉄道における常置信号機のうち、主信号機に分類されるものとして、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、その信号機が単独で停止を命じられるかを分かっているかを問うものです。遠方信号機は自分では止められず、他の信号機に従うだけです。
だから従属信号機に入ります。
正解:選択肢2(遠方信号機)
> この論点をやさしく解説:常置信号機の種類とは?主信号機5つと従属信号機3つの分け方を整理
| 選択肢 | 信号機 | 分類 |
|---|---|---|
| 1 | 場内信号機 | 主信号機。停車場へ入る可否を示す |
| 2 | 遠方信号機 | 従属信号機。不適当 |
| 3 | 入換信号機 | 主信号機。入換車両に示す |
| 4 | 出発信号機 | 主信号機。停車場から出る可否を示す |
不適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、遠方信号機が線路脇に立つ見た目のはっきりした信号機なので、主信号機に見えてしまうところです。分類を決めるのは見た目ではなく、その信号機が何に対して命令を出すかです。
| 分類 | 含まれるもの | 性格 |
|---|---|---|
| 主信号機 | 場内・出発・閉そく・誘導・入換 | 一定の区間へ進んでよいかを、それ自身で示す |
| 従属信号機 | 遠方・通過・中継 | 主信号機に従い、その現示を予告する |
| 信号附属機 | 進路表示機・進路予告機 | どの進路が開いているかを添えて示す |
主信号機は5つあります。選択肢に並んだ3つだけではないので、そこを分類の全部と思い込まないことが大切です。
遠方信号機は、場内信号機の手前に置きます。これから来る場内信号機が停止を示しているかどうかを、あらかじめ運転士に知らせます。
列車は急に止まれないので、場内信号機を見てからブレーキをかけたのでは間に合いません。手前で予告することで、余裕をもって減速できます。
| 従属信号機 | 従う相手 | 役目 |
|---|---|---|
| 遠方信号機 | 場内信号機 | その現示を手前で予告する |
| 通過信号機 | 出発信号機 | 通過してよいかを場内信号機に添えて示す |
| 中継信号機 | 主信号機 | 見通しが悪い場所で、主信号機の現示を中継する |
従属信号機はどれも自分の判断を持ちません。相手の主信号機が停止なら停止を予告し、進行なら進行を予告する、という動きだけをします。
選択肢1の場内信号機と選択肢4の出発信号機は、停車場の入口と出口に置く1組です。
| 信号機 | 置く場所 | 示すこと |
|---|---|---|
| 場内信号機 | 停車場の入口 | 停車場へ入ってよいか |
| 出発信号機 | 停車場の出口 | 停車場から出てよいか |
| 閉そく信号機 | 駅間の閉そく区間の入口 | その区間へ進んでよいか |
選択肢3の入換信号機は、車両の入れ替え作業に使います。列車としてではなく、構内で車両を動かすときの進行の可否を示すもので、これも主信号機です。
遠方信号機が従属信号機に分類されるのはなぜか。
自分では進行の可否を決めず、場内信号機の現示を手前で予告するだけだからです。
主信号機に分類されるものを挙げよ。
場内信号機、出発信号機、閉そく信号機、誘導信号機、入換信号機の5つです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月