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令和5年度 1級電気工事施工管理技士 No.38を解説、トレンドは時間の変化

令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.38は、中央監視制御装置の機能に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、トレンドという言葉が何を指すかを分かっているかを問うものです。トレンド=傾向なので、時間とともに値がどう動いたかをグラフで示します

系統図に色を付けるのはグラフィック表示です。

正解:選択肢4(設備系統図をシンボルの色変化で表示)

> この論点をやさしく解説:中央監視制御装置の機能とは?名前と定義の対応の崩し方を整理

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 無効電力制御はコンデンサの台数制御 力率を保つ。適当
2 発電装置負荷制御は優先順位に従う 立上げ時の負荷投入。適当
3 デマンド監視は目標値超過で警報 一定周期で監視。適当
4 トレンド表示は系統図に色変化 グラフィック表示の説明。不適当

不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、書かれている内容自体は中央監視制御装置に実在する機能なので、間違いだと気づきにくいところです。間違っているのはその機能に付けた名前だけです。

表示の種類 見せ方 何が分かるか
トレンド表示 折れ線グラフ 温度や電力が時間とともにどう動いたか
グラフィック表示 系統図・平面図 今どの機器が動いていて、どこで警報が出ているか

トレンドは傾向という意味です。今の値ではなく、時間の流れの中での動きを見るための表示です。昨日と今日の消費電力を重ねて比べる、といった使い方をします。

グラフィック表示は、建物の平面図や配電系統図をそのまま画面に出し、機器のシンボルの色や点滅で状態を示します。運転中は緑、停止は灰色、警報は赤といった具合です。

この文は平成30年度 1級 No.39にも同じ形で出ています。そちらの選択肢4はこの令和5年度の選択肢4と完全に同じ文で、公表正答も同じく4でした。

選択肢1の無効電力制御は、進相コンデンサの入り切りを自動で行う機能です。

状態 制御
力率が下がった(遅れが増えた) コンデンサを1台投入する
進みすぎた コンデンサを1台開放する

負荷は時間帯で変わるので、台数で段階的に合わせます。力率が悪いままだと電気料金が上がり、進みすぎると電圧が上昇します。

選択肢2の発電装置負荷制御は、非常用発電機を立ち上げるときの機能です。停電した瞬間に全部の負荷をつなぐと発電機が過負荷で止まってしまうので、決めた順に少しずつ投入します。

選択肢3のデマンド監視は、電力の最大需要を抑えるための機能です。

デマンド監視

30分ごとの平均電力(デマンド値)を監視する

このまま使うと目標値を超えそうなら、時間が終わる前に警報を出す

電力の基本料金は、その年でいちばん大きかったデマンド値で決まります。一度でも超えると1年間その料金が続くので、超える前に知らせて負荷を減らします。

覚え方

  • トレンド=傾向=時間軸のグラフ。系統図に色を付けるのはグラフィック表示
  • 無効電力制御はコンデンサの台数で力率を合わせる
  • デマンド監視は30分平均。超える前に警報を出す

理解度チェック

Q.

トレンド表示とグラフィック表示はどう違うか。

トレンド表示は測定値が時間とともにどう変化したかを折れ線グラフで示すもの、グラフィック表示は系統図や平面図の上でシンボルの色や点滅により機器の状態を示すものです。

Q.

デマンド監視で目標値を超える前に警報を出すのはなぜか。

電力の基本料金がその年の最大デマンド値で決まり、一度超えると1年間その料金が続くためです。超える前に負荷を減らします。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」「同 正答肢」
  • 同「平成30年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験問題」No.39、「同 正答肢」
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