独学で学ぶ土地家屋調査士

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地積測量図とは|記載事項と作成する場面(不動産登記規則77条)

この記事の要点

地積測量図は、一筆の土地の地積(面積)と境界を法的に明らかにするための図面です。縮尺は原則250分の1です。

記載事項(不動産登記規則77条)は、地番・地積及び求積方法・筆界点間の距離・座標値・方位・境界標・測量年月日などです。

土地の分筆登記・地積更正登記・表題登記のときに作成・添付します。

地積測量図とは、一筆の土地の地積(面積)と境界を、測量に基づいて法的に明らかにするための図面です。

すべての土地にあるわけではなく、後述する一定の登記が行われた土地について作られます。

記載事項(不動産登記規則77条)

地積測量図には、不動産登記規則77条により、次の事項を記録します。

  • 地番区域の名称
  • 方位
  • 縮尺
  • 地番(隣接地の地番を含む)
  • 地積及びその求積方法
  • 筆界点間の距離(辺長)
  • 平面直角座標系の番号又は記号
  • 基本三角点等に基づく測量の成果による筆界点の座標値
  • 境界標があるときは、その表示
  • 測量の年月日

縮尺は250分の1が原則です(土地の状況その他の事情により適当でないときは、この限りではありません)。

地積測量図に記載する主なもの 地積・求積方法 筆界点(座標値) 辺長(筆界点間の距離) N(方位)
地積測量図には、地番・地積と求積方法・筆界点の座標値・筆界点間の距離(辺長)・方位・縮尺・境界標・測量年月日などを記録する(不動産登記規則77条)。※イメージ図で、寸法・形は実物どおりではありません。

作成・添付される場面

地積測量図は、次の登記のときに作成・添付します。

  • 土地の分筆登記(土地を分けるとき)
  • 土地の地積更正登記(登記の地積を実測に直すとき)
  • 土地の表題登記(新たに生じた土地などを登記するとき)

分筆のときは、原則として分筆後の全ての土地を求積します(全筆求積)。

記述式での問われ方

地積測量図は、土地の記述式で実際に作図させられます。

令和6年度(午後の部)第21問(土地の記述式)でも、250分の1の縮尺で地積測量図を作成する問題が出されました。何を記録するか(座標値・辺長・地積・求積方法など)と縮尺を正確に押さえておくことが大切です。

まちがえやすいポイント

地積測量図に記録するのは「地積」だけではありません。求積方法・筆界点間の距離(辺長)・筆界点の座標値・方位・境界標・測量年月日なども記録します。また、地積測量図はすべての土地にあるわけではなく、分筆・地積更正・表題登記が行われた土地について作られます。縮尺は原則250分の1です。

理解度チェック

Q. 地積測量図の縮尺は、原則として250分の1である。○か×か。

○。不動産登記規則77条により、原則250分の1で作成します(土地の状況等で適当でないときは例外)。

Q. 地積測量図には、地積(面積)だけを記録すればよい。○か×か。

×。地積及び求積方法のほか、筆界点間の距離・座標値・方位・縮尺・境界標・測量年月日なども記録します(規則77条)。

Q. 地積測量図は、すべての土地に必ず備え付けられている。○か×か。

×。分筆登記・地積更正登記・表題登記などが行われた土地について作られるもので、すべての土地にあるわけではありません。

まとめ

地積測量図は一筆の土地の地積と境界を明らかにする図面で、縮尺は原則250分の1。地積・求積方法・座標値・辺長・方位などを記録し、分筆・地積更正・土地表題登記のときに作成します

「地積だけでなく求積方法・座標・辺長も」「縮尺は原則250分の1」を押さえておきましょう。

過去問でどう問われたか(年度別)

この論点が問われた過去問です。正答は法務省公表の正解によります。各問の解説は年度・問番号から確認できます。

年度・No.正答問われた論点
令和7 No.95地積測量図
令和7 No.21記述記述式(土地) 分筆・地積更正・座標計算
令和6 No.102地役権図面
令和6 No.21記述記述式(土地) 地積更正・地図訂正・筆界
令和5 No.21記述記述式(土地) 筆界点の判断・地図作成事業と職権の分筆合筆
令和3 No.21記述記述式(土地) 遺産分割と分筆・地図に準ずる図面
令和2 No.21記述記述式(土地) 筆界不明の土地・登記識別情報
令和元 No.75地積測量図
令和元 No.21記述記述式(土地) 分筆・筆界特定の対象土地と関係人
平成30 No.21記述記述式(土地) 分筆・筆界の意義
平成29 No.21記述記述式(土地) 合筆・分筆と地積更正の要否
平成28 No.113地積測量図・地役権図面
平成26 No.21記述記述式(土地)分筆・座標法求積・地積測量図
平成25 No.21記述記述式(土地)地目・座標法求積・地積測量図
平成24 No.95地積測量図の訂正の申出
平成24 No.21記述記述式(土地)分筆・座標法求積・地積測量図
平成23 No.21記述記述式(土地)無番地の土地の表題登記・座標法求積
平成22 No.21記述記述式(土地)相続・分筆・座標法求積・地積測量図

※正答は法務省公表の正解(標準解答)によります。

参考にした資料

・不動産登記規則 第77条(地積測量図の内容・縮尺)/地積測量図の記載事項・作成場面について、土地家屋調査士・登記関連の解説で確認

・令和6年度 土地家屋調査士試験 午後の部 第21問(土地の記述式・地積測量図)/法務省 公式問題

独学で学ぶ土地家屋調査士 編集部

この記事を書いた人

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土地家屋調査士試験の用語・条文・記述式・測量計算を、法務省の公式情報と最新の法令に照らして整理しています。

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