地質調査技士 独学ノート

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令和元年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.77を解説、措置と対象物質

令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.77は、地下水摂取リスクに係る措置と対象物質の組合せに関する問題です。この問題では、4つの組合せのうち、最も不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

汚染物質にどの措置が使えるかは、物質の性質で決まります。

揮発する第一種(VOC)は、気化させて集めたり微生物で分解したりできます。

揮発しない第二種(重金属など)は、溶け出しにくくする不溶化などで対応します。

分かれ目は、その物質が揮発するかどうかです。

引っかけの核心は1点、砒素は第二種で揮発しないという点です。気化させて吸う土壌ガス吸引は、砒素には使えません。

※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な組合せ)

各選択肢の正誤

選択肢物質と措置の組合せ正誤
1砒素=土壌ガス吸引×(誤り)
正答。砒素は揮発しない
2トリクロロエチレン=バイオレメディエーション○(正しい)
3鉛=不溶化○(正しい)
4ベンゼン=エアスパージング○(正しい)

選択肢1は、揮発しない砒素に、気化させて吸う土壌ガス吸引を当てた点で誤りです。砒素は第二種で、不溶化や掘削除去、封じ込めで対応します。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

土壌ガス吸引は、地中で気化した有害物質を井戸から吸い取る措置です。

揮発する第一種(トリクロロエチレン、ベンゼンなど)に向きます。

エアスパージングも、地中に空気を送って揮発を促す第一種向けの措置です。

トリクロロエチレンは微生物で分解するバイオレメディエーションも使えます。

これに対して砒素は第二種で、揮発しません。

気化させて集める土壌ガス吸引は効きません。

砒素などの重金属は、溶け出しにくくする不溶化や、掘削除去、封じ込めで対応します。

鉛に不溶化を当てた選択肢3は正しい組合せです。

選択肢1は、物質の性質と措置が合っていない最も不適当な組合せです。揮発する第一種は吸引・分解、揮発しない第二種は不溶化と押さえます。

覚え方

  • 揮発する第一種(VOC)は土壌ガス吸引・エアスパージング・分解、揮発しない第二種(重金属)は不溶化・掘削除去・封じ込め
  • 砒素・鉛などの重金属は揮発しない → 土壌ガス吸引は不適
  • トリクロロエチレン・ベンゼンは揮発する → 吸引や空気吹込みが効く

理解度チェック

問題:砒素で汚染された土壌には、土壌ガス吸引が有効である。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

砒素は第二種で揮発しません。気化させて吸う土壌ガス吸引は効かず、不溶化・掘削除去・封じ込めなどで対応します。

問題:トリクロロエチレンやベンゼンには、エアスパージングやバイオレメディエーションが使える。

〇か×か。

答えを見る

答え:

いずれも揮発する第一種です。空気を送って揮発を促すエアスパージングや、微生物で分解するバイオレメディエーションが向きます。

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出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
  • 環境省 中央環境審議会「土壌汚染対策法に基づく措置の概要」(土壌ガス吸引・エアスパージング・不溶化などの対策工法と対象物質)の一般知識

※ 手順・区分は標準的な内容で、最新の法令・ガイドラインで確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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