平成30年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.26を解説、第二種特定有害物質
平成30年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.26は、第二種特定有害物質(重金属等)の一般的な特徴に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
第二種特定有害物質は、鉛・六価クロム・砒素・セレン・ふっ素などの重金属等です。それぞれの帯電のしかたや吸着のされやすさ、自然由来かどうかが問われます。
引っかけの核心は、セレンとは何かです。セレンは元素なのに、選択肢3は「窒素と炭素の化合物」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 鉛は陽イオンに電離し、負に帯電した粘土鉱物に吸着されることが多い | ○ |
| 2 | 砒素やふっ素は、自然由来で土壌溶出量基準に不適合となる場合もある | ○ |
| 3 | セレンは、窒素と炭素の化合物であり、土壌中の存在形態から重金属等に分類される | ×(誤り) 正答。セレンは元素 |
| 4 | 六価クロムは、土壌吸着性が低く、広い範囲に拡散しやすい | ○ |
選択肢1・2・4は、第二種特定有害物質の性質を正しく述べています。選択肢3だけが、セレンの説明を誤っています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
セレンは、それ自体が一つの元素です。
窒素と炭素からできた化合物ではありません。
第二種特定有害物質(重金属等)の1つとして扱われます。
選択肢3は「セレンは窒素と炭素の化合物であり」としていますが、セレンは元素であって、窒素と炭素の化合物ではありません。土壌中の存在形態から重金属等に分類される点は正しいのですが、「窒素と炭素の化合物」という説明が誤りです。
選択肢3は、第二種特定有害物質の記述として最も不適当です。セレンは元素(窒素と炭素の化合物ではない)と押さえます。
覚え方
- セレンは元素で、第二種特定有害物質(重金属等)の1つ。窒素と炭素の化合物ではない
- 鉛は陽イオンで負に帯電した粘土に吸着、六価クロムは吸着性が低く拡散しやすい
- 「セレンは窒素と炭素の化合物」は物質の性質を取り違えた引っかけ
理解度チェック
問題:セレンは、窒素と炭素の化合物である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
セレンは元素です。窒素と炭素の化合物ではありません。
問題:六価クロムは土壌吸着性が低く、広い範囲に拡散しやすい。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
六価クロムは吸着されにくく、地下水とともに広く拡散しやすい物質です(選択肢4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成30年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 環境省「土壌汚染対策法」および関連資料(第二種特定有害物質=重金属等。セレンは元素で第二種の1つ。六価クロムは吸着性が低く移動しやすい)
※ 物質の性質は、最新の環境省資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月