地質調査技士 独学ノート

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自然由来の土壌汚染とは?砒素・鉛・ふっ素・ほう素(第二種)と人為由来の違い

ちしつモグラ

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自然由来の土壌汚染って何?人が汚したわけじゃないのに基準を超えることがあるの?

この記事の要点

  • 自然由来の土壌汚染は、地層にもともと含まれる重金属類等によって基準に適合しなくなるもの。人が汚したのではない。
  • 対象物質は砒素・鉛・ふっ素・ほう素など(第二種特定有害物質=重金属類等)。シアン化合物は含まない。
  • 引っかけ=シアンを自然由来に含める/自然由来を第一種VOCとすること。第一種VOC・第三種農薬は人為由来。

自然由来の土壌汚染とは、人の活動によるものではなく、地層にもともと含まれる重金属類等によって、土壌が基準に適合しなくなっている状態です。もともとの地質に由来するため、人為的な汚染とは区別して扱われます。

どの物質が自然由来か

自然由来の汚染が生じやすいのは、砒素・鉛・ふっ素・ほう素などの第二種特定有害物質(重金属類等)です。ただし、同じ第二種でもシアン化合物は自然由来には含まれません。

分類由来
第一種(VOC)人為由来(もともと自然界にない)
第二種(重金属類等)砒素・鉛・ふっ素・ほう素などは自然由来もある(シアン化合物を除く)
第三種(農薬・PCB等)人為由来

自然由来の汚染は、砒素・鉛・ふっ素・ほう素などの第二種(重金属類等)で起こります。第一種VOCや第三種農薬は人為由来です

特徴と人為由来との違い

自然由来の汚染は、もともとの地質の広がりによるため、対象地の周辺も広く同じような汚染状態にあり、濃度は比較的低いことが多いです。人為由来か自然由来かは、土地利用の履歴などから判別します。

自然由来のみで基準に適合しない土地は、要件を満たすと「自然由来特例区域」に指定されます(区域の詳しい区分は区域指定の論点を参照)。

過去問での問われ方

引っかけの中心はシアン化合物を自然由来に含めることです。自然由来が多いのは砒素・鉛・ふっ素・ほう素などで、シアン化合物は人為由来です(平成28年度 土壌 No.24)。「砒素・鉛・ふっ素・シアンが自然由来」とするのは誤りです。

まちがえやすい:シアン化合物は自然由来ではない

シアン化合物は第二種特定有害物質ですが、自然由来ではなく人為由来です。

自然由来が多いのは、砒素・鉛・ふっ素・ほう素などの重金属類等です。第二種だからといって、すべてが自然由来になるわけではありません。

理解度チェック

問題:シアン化合物は、自然由来の汚染が生じやすい物質である。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

シアン化合物は人為由来です。自然由来が多いのは砒素・鉛・ふっ素・ほう素などです(平成28年度 土壌 No.24)。

問題:自然由来の土壌汚染で問題になるのは、主に第一種特定有害物質(VOC)である。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

自然由来は主に第二種(重金属類等)です。第一種VOCは人為由来で、もともと自然界にはありません。

自然由来の土壌汚染は、地層にもともと含まれる第二種(砒素・鉛・ふっ素・ほう素など)で起こる。シアンや第一種VOCは人為由来

出典・参考資料

  • 環境省「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン」ほか(自然由来の土壌汚染=砒素・鉛・ふっ素・ほう素などの第二種特定有害物質=重金属類等。シアン化合物は自然由来に含まない。第一種・第三種は人為由来)。物質の由来は一次資料で確認。
  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(平成28年度 土壌 No.24 ほか 自然由来・第二種特定有害物質関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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