地歴調査とは?土壌汚染状況調査の第一段階(資料・聴取・現地調査)
ちしつモグラ
地歴調査って何を調べるの?土壌汚染の調査の最初にやるやつ?
この記事の要点
- 地歴調査は、土壌汚染状況調査の第一段階。土地利用の履歴などから、特定有害物質の種類と土壌汚染のおそれの区分を判断する。
- 資料調査・聴取調査・現地調査の3つからなる。
- 引っかけ=資料調査を「公的資料のみ」とすること。私的資料・公的届出資料・一般公表資料を幅広く集める。
地歴調査とは、土壌汚染対策法にもとづく土壌汚染状況調査の第一段階として、対象地の土地利用の履歴などから、特定有害物質の種類と土壌汚染のおそれを把握する調査です。法令やガイドラインでは「資料等調査」とも呼ばれます。
何を調べるか(3つの調査)
地歴調査は、次の3つからなります。
| 調査 | 内容 |
|---|---|
| 資料調査 | 私的資料・公的届出資料・一般公表資料を集める(登記簿・住宅地図・空中写真など) |
| 聴取調査 | 有害物質の取扱いや事業所の履歴に詳しい人から聞き取る |
| 現地調査 | 資料の内容を現地で確認し、施設や周辺の土地利用を目視で確認する |
これらから、試料採取等の対象物質の特定と、土壌汚染のおそれの区分を行います。この結果をもとに、第二段階の試料採取等へ進みます。
過去問での問われ方
地歴調査は、土壌・地下水汚染部門だけでなく、現場調査・現場技術管理の部門でもくり返し問われます。
引っかけの中心は資料調査を「公的資料のみ」とすることです。私的資料や一般公表資料も含めて幅広く集めるので、「公的資料のみ」は誤りです(平成28年度 土壌 No.55)。
また、地歴調査だけを実施して試料採取等を省略した結果では、区域の指定の申請はできません。汚染のおそれを判断する第一段階であり、これだけで汚染の有無を確定するものではないためです。
まちがえやすい:地歴調査=資料等調査
地歴調査は、ガイドラインでは資料等調査とも呼ばれます。
汚染のおそれを判断する第一段階で、次に試料採取等(第二段階)へ進みます。地歴調査だけで調査が完結するわけではありません。
理解度チェック
問題:地歴調査の資料調査では、公的資料のみを収集する。
〇か×か。
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答え:×
私的資料・公的届出資料・一般公表資料を幅広く集めます。公的資料のみとするのは誤りです(平成28年度 土壌 No.55)。
問題:地歴調査だけを行い試料採取等を省略した結果でも、区域の指定の申請ができる。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
地歴調査のみでは区域の指定の申請はできません。試料採取等(第二段階)が必要です。
地歴調査は土壌汚染状況調査の第一段階で、資料・聴取・現地の3調査から対象物質と汚染のおそれの区分を判断する。資料は公的資料だけではありません。
出典・参考資料
- 環境省「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(第2章 土壌汚染状況調査)」/公益財団法人 日本環境協会「土壌汚染状況調査の流れ」(地歴調査=資料調査・聴取調査・現地調査で、特定有害物質の特定と土壌汚染のおそれの区分を行う)。制度・区分は一次資料で確認。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(平成28年度 土壌 No.55 ほか 地歴調査関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
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※ この記事の確認日:2026年7月