令和6年度 地質調査技士 現場調査部門 No.93を解説、硬質岩盤のコア記載
令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.93は、硬質な岩盤のボーリングコアの観察・記載事項に関する問題です。この問題では、4つのうち記載事項として最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
硬い岩盤のコア観察では、岩盤ならではの項目を記載します。土砂の記載項目とは分けて考えます。
硬質岩盤は、鉱物脈や初生的な構造(堆積構造・片理・片麻状構造など)、地質時代・地層名・岩体名などで記載します。
引っかけの核心は1点、粒度組成・淘汰度を硬質岩盤の記載に入れることです。粒度組成・淘汰度は土砂(未固結の堆積物)の記載項目で、硬い岩盤には使いません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記載事項 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 鉱物脈の種類(石英脈・方解石脈など)・幅・傾斜 | ○(岩盤の記載) |
| 2 | 粒度組成・粘性度・淘汰度 | ×(誤り) 正答。土砂の記載項目で硬質岩盤に使わない |
| 3 | 堆積構造・片理構造・片麻状構造など初生的な構造 | ○(岩盤の記載) |
| 4 | 地層・岩石の地質時代・地層名・岩体名 | ○(岩盤の記載) |
選択肢1・3・4は、硬質岩盤のコアで記載する項目です。選択肢2だけが、土砂を記載するときの項目を混ぜています。
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
粒度組成は粒の大きさの割合、淘汰度は粒のそろい具合を表します。どちらも土砂(未固結の堆積物)を記載するときの項目です。
選択肢2は、これを硬質な岩盤の記載に入れています。硬く固まった岩盤のコアでは、鉱物脈や初生的な構造、地質時代・岩体名などで記載します。土砂の粒度組成・淘汰度は、硬質岩盤の記載には使いません。
選択肢2は、硬質岩盤のコア観察の記載事項として最も不適当です。硬質岩盤=鉱物脈・初生的構造・地質時代、粒度組成・淘汰度は土砂の記載と押さえます。
覚え方
- 硬質岩盤のコア=鉱物脈・初生的構造・地質時代/岩体名で記載/粒度組成・淘汰度は土砂の記載項目
- 粒度組成=粒の大きさの割合、淘汰度=粒のそろい具合(どちらも土砂の項目)
- 岩盤の記載と土砂の記載は、項目を分けて考える
- 硬質岩盤に土質的な記載を混ぜたら引っかけ
理解度チェック
問題:硬質な岩盤のコア観察では、粒度組成・淘汰度を記載する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
粒度組成・淘汰度は土砂(未固結の堆積物)の記載項目です。硬質岩盤は鉱物脈や初生的な構造、地質時代・岩体名で記載します。
問題:硬質な岩盤のコアでは、鉱物脈の種類・幅・傾斜を記載する。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
鉱物脈(石英脈・方解石脈など)は硬質岩盤の記載項目です。初生的な構造や地質時代・岩体名も記載します。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 全地連「ボーリング柱状図作成及びボーリングコア取扱い・保管要領(案)・同解説」(岩盤・土砂の記載項目)。詳細は最新の要領で確認。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月