令和4年度 地質調査技士 現場調査部門 No.96を解説、岩盤柱状図の記載
令和4年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.96は、岩盤ボーリング柱状図の記載方法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
岩盤柱状図には、コアを観察した結果を決まった方法で記載します。
風化・色調・コア採取率・コア形状など、それぞれに記載のしかたがあります。
仕組みより、各項目を何で記載するかが分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、コア採取率の示し方です。コア採取率はサンプラーを引き揚げるごと(1削孔長ごと)の値で示します。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 風化の程度は変成鉱物の有無で区分する | ×(誤り)。風化は風化度で区分する |
| 2 | コアの色調は乾燥した状態で観察する | ×(誤り)。湿潤面・新鮮面で観察する |
| 3 | コア採取率はサンプラー引揚げごと(1削孔長ごと)の値で示す | ○(正しい) 正答 |
| 4 | コア形状は層理面の間隔で区分する | ×(誤り) |
選択肢3のコア採取率はサンプラー引揚げごと(1削孔長ごと)の値で示すが、岩盤柱状図の記載として最も適当です。風化を変成鉱物で区分する、色調を乾燥状態で観察する、はいずれも誤りです。
選択肢3が正しい理由
コア採取率は、掘った長さに対して、どれだけコアが採れたかの割合です。
これをサンプラーを引き揚げるごと(1削孔長ごと)に算出して示します。
全長をまとめた1つの値で示すのではなく、削孔の区間ごとに記録します。
他の選択肢を見ると、風化の程度は変成鉱物ではなく風化の度合いで区分します。
色調は乾燥した状態ではなく、湿潤面や割った新鮮面で観察します。
コア形状を層理面の間隔で区分するのも適当ではありません。
いずれも記載のしかたを取り違えています。
選択肢3が最も適当な記述です。コア採取率は1削孔長ごとと押さえます。
覚え方
- コア採取率はサンプラー引揚げごと(1削孔長ごと)の値で示す
- 風化は風化度で区分(変成鉱物の有無ではない)
- 色調は湿潤面・新鮮面で観察(乾燥した状態ではない)
- 最大コア長・RQDは1m区間を基準長として計測する
理解度チェック
問題:岩盤柱状図のコア採取率は、サンプラー引揚げごと(1削孔長ごと)の値で示す。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
コア採取率は1削孔長ごとに算出して示します。全長をまとめた1つの値ではありません。
問題:コアの色調は、乾燥した状態で観察して記載する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
色調は湿潤面や割った新鮮面で観察します。乾燥状態では色が変わってしまいます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和4年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 岩盤ボーリング柱状図の記載(コア採取率=1削孔長ごと・風化度・湿潤面での色調観察)の一般知識
※ 記載方法は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月