地質調査技士 独学ノート

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大運搬と小運搬の違いとは?資材基地を境にした区分と小運搬の手段

ちしつモグラ

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大運搬と小運搬って、どこで区切るの?山の中まで機材をどうやって上げるの?

この記事の要点

  • 区切りは資材基地。倉庫から資材基地までが大運搬、資材基地から調査地点までが小運搬。
  • 小運搬の手段は人肩・クローラ・モノレール・索道(国土交通省の小運搬方法一覧)。
  • モノレールや索道も小運搬に含まれる。人力と車両だけに限らない。

大運搬は倉庫から資材基地まで、小運搬は資材基地から調査地点までの運搬です

区切りになるのが資材基地です。

ボーリングマシンは重く、調査地点は道路から離れた山の中にあることも多いため、途中に資材を置く基地を設けます。

大運搬と小運搬の区間

2つの違いは、どこからどこまで運ぶかです。

区分運ぶ区間あわせて行うこと
大運搬倉庫 → 資材基地その後の作業が効率良く行えるように配置して荷卸しする
小運搬資材基地 → 調査地点調査終了後に積込み地点まで戻す(積込み・積降ろしを含む)

国土交通省の地質調査積算基準では、小運搬を「現場内小運搬」と呼びます。

基準の定義は、ボーリングマシンや各種原位置試験用器材を、トラックやライトバンから降ろした地点から順次調査地点へ移動し、調査終了後に積込み地点まで戻すまでの運搬費です。

小運搬の手段は4つ

国土交通省の小運搬方法一覧には、次の4つが挙がっています。

手段特徴
人肩人が担いで運ぶ
クローラ履帯の運搬車で不整地を走る
モノレール地上数十cmに敷いた1本のレールを台車が自走する
索道(ケーブルクレーン)張ったワイヤで吊って運ぶ

いずれも、車両が入れない場所へ機材を届けるための手段です。

索道は、小型(7.5ps)で150mまで、中型(15ps)で300mまでが積算基準の区分です。

モノレールが山地で使われる理由

モノレールは、エンジン付きの牽引装置が台車を引いて自走する運搬装置です。

ボーリング調査では、最大積載重量で小型(200kg)と中型(500kg)が主に使われます。

植林地や自然林では、樹間を縫ってレールを敷けます。

そのため伐採を極力避けられ、地表を乱さず山林を傷つけにくい方法として数多く使われています。

一方で、地質調査は数か月程度の短期利用が多く、機材を専門業者からレンタルします。

架設撤去とレンタルの費用がかかるため、他の小運搬に比べて割高になります。

過去問での問われ方:小運搬の手段を狭める引っかけ

運搬は現場調査部門で出ます(令和7年度 No.21)。

引っかけは、小運搬の手段を人力や車両だけに狭めるものです。

「小運搬にモノレールや索道は含まれない」とするのは誤りです

国土交通省の小運搬方法一覧にモノレールと索道が並び、全地連の積算基準もモノレールを現場内小運搬の一つと位置づけています。

小運搬は資材基地から調査地点まで届ける作業なので、そこへ到達する手段を人力と車両に限る理由がありません。

なお令和7年度の選択肢はヘリコプターも挙げていますが、国土交通省の小運搬方法一覧に載るのは人肩・クローラ・モノレール・索道の4つです。

あわせて整理:資材基地 と 調査地点

資材基地はトラックが入れる所までの終点、調査地点は実際に孔を開ける場所です。この2点の間を運ぶのが小運搬になります。

理解度チェック

問題:小運搬には、モノレールや索道での運搬は含まれない。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

国土交通省の小運搬方法一覧は、人肩・クローラ・モノレール・索道の4つです。モノレールも索道も小運搬に含まれます。

問題:大運搬とは、資材を倉庫から資材基地まで運搬する作業をいう。

〇か×か。

答えを見る

答え:

大運搬は倉庫から資材基地まで、小運搬は資材基地から調査地点までです。

問題:ボーリング調査で使うモノレールは、最大積載重量で小型200kg・中型500kgが主である。

〇か×か。

答えを見る

答え:

全地連の積算基準(案)の区分です。樹間にレールを敷けるため、山林を傷つけにくい手段として使われます。

区切りは資材基地。小運搬の手段は人肩・クローラ・モノレール・索道の4つ

出典・参考資料

  • 国土交通省「地質調査業務 地質調査積算基準」第4節 現場内小運搬(小運搬方法一覧=人肩・クローラ・モノレール・索道/索道は小型7.5ps 150mまで・中型15ps 300mまで)。
  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会「全国標準積算資料(土質調査・地質調査) モノレール架設・運搬 積算基準(案)」令和4年3月(モノレール=現場内小運搬の一つ/小型200kg・中型500kg)。
  • 全地連 地質調査技士資格検定試験 令和7年度(第59回)現場調査部門 No.21。出題番号・正答は全地連が公開する資料で確認しています。

※ 積算基準の区分は改定されることがあります。最新の基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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