造岩鉱物とは?石英・長石・雲母と有色鉱物(角閃石・輝石・かんらん石)
ちしつモグラ
造岩鉱物って何?石英とか長石とか…有色鉱物と無色鉱物ってどう違うの?
この記事の要点
- 造岩鉱物は、岩石をつくる主な鉱物。無色鉱物(石英・長石)と有色鉱物(黒雲母・角閃石・輝石・かんらん石)に分かれる。
- 有色鉱物は鉄・マグネシウムを多く含む。無色鉱物はほとんど含まない。
- 引っかけ=花崗岩の構成鉱物にかんらん石を入れる/角閃石と輝石の劈開角を取り違えること。
造岩鉱物とは、ふつうの岩石をつくっている主な鉱物のことです。代表的なものに、石英・長石・雲母・角閃石・輝石・かんらん石があります。岩石の種類は、これらの鉱物の組み合わせで決まります。
有色鉱物と無色鉱物
造岩鉱物は、色(鉄・マグネシウムの量)で有色鉱物と無色鉱物に分けられます。
| 区分 | 主な鉱物 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無色鉱物(白っぽい) | 石英・長石 | 鉄・マグネシウムをほとんど含まない |
| 有色鉱物(黒っぽい) | 黒雲母・角閃石・輝石・かんらん石 | 鉄・マグネシウムを多く含む |
無色鉱物は石英・長石、有色鉱物は黒雲母・角閃石・輝石・かんらん石です。有色鉱物は鉄・マグネシウムを多く含みます。
岩石ごとの構成鉱物
花崗岩は酸性岩の深成岩で、主な構成鉱物は石英・長石・雲母です。有色鉱物のかんらん石は含みません。かんらん石は玄武岩や斑れい岩などの苦鉄質岩に多い鉱物で、花崗岩の構成鉱物に入れるのは誤りです(令和元年度 現場調査 No.8)。
有色鉱物の見分け(過去問での問われ方)
火山岩に含まれる有色鉱物は、形や劈開(割れやすい面)の特徴で見分けます。
- 黒雲母=六角板状で、薄く剥がれやすい
- 角閃石=細長い柱状で、劈開面が約120°の角をつくる
- 輝石=短い柱状で、劈開面が約90°の角をつくる
- かんらん石=オリーブ色で丸みを帯び、劈開が弱い
引っかけの中心は角閃石(約120°)と輝石(約90°)の劈開角の取り違えです(平成30年度 現場調査 No.97)。
まちがえやすい:角閃石は約120°、輝石は約90°
角閃石と輝石はどちらも柱状の有色鉱物ですが、劈開面がつくる角が違います。
角閃石は約120°(と約60°)、輝石は約90°です。柱の長さも、角閃石は細長く、輝石は短めです。
理解度チェック
問題:花崗岩の主要な構成鉱物は、石英・長石・かんらん石である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
花崗岩は石英・長石・雲母です。かんらん石は玄武岩など苦鉄質岩の鉱物で、花崗岩には含まれません(令和元年度 現場調査 No.8)。
問題:有色鉱物のうち、劈開面が約90°の角をつくるのは角閃石である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
約90°は輝石です。角閃石は約120°の角をつくります(平成30年度 現場調査 No.97)。
造岩鉱物は、無色鉱物(石英・長石)と有色鉱物(黒雲母・角閃石・輝石・かんらん石)。花崗岩にかんらん石は入らず、劈開は角閃石が約120°・輝石が約90°。
出典・参考資料
- 山口大学 地球科学標本室/徳島県立博物館/一般社団法人 斜面防災対策技術協会 ほか(造岩鉱物=石英・長石・雲母・角閃石・輝石・かんらん石。有色鉱物は鉄・マグネシウムを多く含む。角閃石の劈開は約120°、輝石は約90°)。鉱物の特徴は一次資料で確認。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(令和元年度 現場調査 No.8・平成30年度 現場調査 No.97 ほか 造岩鉱物・有色鉱物関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月