令和元年度 地質調査技士 現場調査部門 No.8を解説、花崗岩の構成鉱物
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.8は、花崗岩に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適切なものを1つ選びます。
この問題のポイント
花崗岩は、地下深くでゆっくり固まった酸性の深成岩です。問われるのは、その主要構成鉱物です。花崗岩をつくる造岩鉱物は石英・長石・雲母で、選択肢3はここにかんらん石を混ぜています。
引っかけの核心は、かんらん石です。かんらん石は苦鉄質(塩基性)の岩石をつくる有色鉱物で、酸性の花崗岩には含まれません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適切な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 花崗岩は深成岩である | ○ |
| 2 | 花崗岩は酸性岩である | ○ |
| 3 | 主要構成鉱物は石英・正長石・斜長石・かんらん石である | ×(誤り) 正答。かんらん石は含まれない |
| 4 | 組織は等粒状で完晶質である | ○ |
選択肢1・2・4は、花崗岩の性質を正しく述べています。選択肢3だけが、含まれない鉱物を挙げています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
花崗岩の主要構成鉱物は、石英・長石(正長石・斜長石)・雲母です。無色鉱物の石英・長石が多い、白っぽい酸性岩です。
選択肢3は「石英・正長石・斜長石・かんらん石」としていますが、かんらん石は入りません。
かんらん石は花崗岩ではなく、苦鉄質(塩基性)の岩石の鉱物です。石英・長石は正しく、かんらん石が誤りです。
「かんらん石」を花崗岩の構成鉱物としたのが誤りです。
花崗岩が深成岩(選択肢1)・酸性岩(選択肢2)で、等粒状・完晶質の組織(選択肢4)であることは正しい記述です。
選択肢3は、花崗岩の記述として最も不適切です。花崗岩の主要構成鉱物は石英・長石・雲母(かんらん石は含まれない)と押さえます。
覚え方
- 花崗岩=酸性の深成岩。主要構成鉱物は石英・長石・雲母(かんらん石は含まれない)
- かんらん石は苦鉄質(塩基性)の岩石の有色鉱物(かんらん岩・玄武岩など)
- 花崗岩は無色鉱物が多く白っぽい、等粒状・完晶質の組織
理解度チェック
問題:花崗岩の主要構成鉱物には、かんらん石が含まれる。
〇か×か。
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答え:×
花崗岩の主要構成鉱物は石英・長石・雲母です。かんらん石は苦鉄質の岩石の鉱物で、花崗岩には含まれません。
問題:花崗岩は、酸性の深成岩で、組織は等粒状・完晶質である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
花崗岩は酸性岩の深成岩で、鉱物がそろって結晶した等粒状・完晶質の組織を持ちます(選択肢1・2・4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 山口大学 地球科学/徳島県立博物館ほか(花崗岩=酸性の深成岩。主要構成鉱物は石英・長石・雲母。かんらん石は苦鉄質岩の有色鉱物で花崗岩には含まれない)
※ 鉱物・岩石の分類は、最新の一次資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月