令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.30】は、ネットワーク工程表の図を読む問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。
この図はクリティカルパスが3本あります。そのうち1本の上にある作業を1日縮めても、残りの2本が15日のまま残ります。
ネットワーク工程表でいちばん狙われるのがここです。最長の経路が1本しかないと思って解くと、必ず引っかかります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 最長の経路が3本そろって15日です |
| 2 | ×(適当でない) | 縮めても15日のままです |
| 3 | ○(適当) | どちらも③の前にある作業です |
| 4 | ○(適当) | 点線矢印はダミーです |
選択肢1が示すとおり、この図のクリティカルパスは3本です。所要日数はどれも15日で並んでいます。
作業Hがのっているのは、そのうちの2本だけです。残る1本は作業Fを通って最後のイベントへ入るので、Hを1日縮めてもこの経路は短くなりません。
| 作業Hを1日短縮すると | その経路の日数 |
|---|---|
| Hを通る経路 | 15日 → 14日 |
| Fを通る経路 | 15日のまま |
| 全体の所要日数 | いちばん長い経路をとるので15日 |
全体の所要日数は、いちばん長い経路の日数で決まります。短くしたい経路だけを縮めても、ほかに同じ長さの経路が残っていれば全体は動きません。
工期を1日縮めるには、3本すべてに共通してのっている作業を縮めるか、3本を同時に縮める必要があります。
この考え方は、1級でも問われています。
令和4年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.24】
「ネットワーク工程表で全体工程の短縮を検討する場合は、当初のクリティカルパス上の作業についてのみ日程短縮を検討すればよい。」(適当でないものとされた肢)
当初の最長経路だけを見て縮めていくと、別の経路が新しい最長経路になります。短縮の検討は、当初のクリティカルパス以外にも広げる必要があります。
選択肢3は作業の前後関係の話です。作業Dが出ていくイベントには、作業Aと、作業Bから伸びるダミーの両方が入っています。入ってくる作業がすべて終わらないと次の作業は始められないので、AもBもDより前に終わっていなければなりません。
選択肢4のダミーは、日数を持たない矢印です。作業の順序だけを示すために引くもので、点線の矢印で書きます。
令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.49】
「ネットワーク工程表は、各作業の相互関係が把握しやすい。」(適当な肢とされたもの)
ネットワーク工程表そのものが、作業どうしのつながりを見るための工程表です。日数を持たない矢印を引いてでも順序を示すのは、そのためです。
クリティカルパスの見つけ方はクリティカルパスはどう見つけるか?ネットワーク工程表の読み方で扱っています。
クリティカルパスが3本ある工程表で、そのうち1本にだけのっている作業を1日短縮すると、全体の所要日数はどうなるか。
変わりません。全体の所要日数はいちばん長い経路で決まるので、残る2本が同じ日数のままなら全体も同じままです。
あるイベントに2つの作業が入ってくるとき、そこから出ていく作業はいつ始められるか。
入ってくる作業がすべて終わってからです。遅いほうの作業が終わるまで、次の作業は開始できません。
点線の矢印は何を表すか。
ダミーです。作業の相互関係だけを示すもので、作業日数は持ちません。
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ここでの日数と経路の本数は、公表された問題の図から数えたものです。図そのものは掲載していないので、実際の図はセンターの公表資料で確認してください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月