令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問36は、保温について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。タイプが入れ替わっています。
合成樹脂製カバーには1・2・3の3種類があり、それぞれ括弧書きの呼び名が付いています。ジョイナーとボタンパンチで接合するのは、シートタイプではなくジャケットタイプです。
シートタイプのほうは、合成樹脂製カバー用ピンで押さえます。呼び名と固定方法の対応を入れ替えた形です。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 隙間をロックウールで充填します |
| 2 | ○(適当) | 別の年度でも正しい肢です |
| 3 | ×(適当でない) | それはジャケットタイプです |
| 4 | ○(適当) | 保温するなら特記が要ります |
標準仕様書の外装材の表に、3つのカバーが並んでいます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編 共通工事 第3章 保温、塗装及び防錆工事 第1節 保温工事の外装材の表(本文70頁)
合成樹脂製カバー1(シートタイプ)「…板厚は、0.3mm以上とする。合成樹脂製カバー用ピンは銅合金製とし、樹脂製カバーの重ね部分を保持できる強度及び形状を有するものとする。」
合成樹脂製カバー2(ジャケットタイプ)「…板厚は、0.5mm以上とする。接合は、合成樹脂製カバー用差込みジョイナーと50mmピッチのボタンパンチ加工されたものとし、保温材又はカバーの反発力で外れないものとする。」
合成樹脂製カバー3(保温化粧カバータイプ)「…板厚は、1.0mm以上とする。樹脂製カバー同士を接合できる強度及び形状を有するものとする。」
| 名称 | 板厚 | とめ方 |
|---|---|---|
| 合成樹脂製カバー1(シートタイプ) | 0.3mm以上 | 合成樹脂製カバー用ピン(銅合金製)で重ね部分を保持 |
| 合成樹脂製カバー2(ジャケットタイプ) | 0.5mm以上 | 差込みジョイナーと50mmピッチのボタンパンチ加工 |
| 合成樹脂製カバー3(保温化粧カバータイプ) | 1.0mm以上 | カバー同士を接合できる強度及び形状 |
ジョイナーとパンチが出てくるのは、2番のジャケットタイプです。選択肢3はこれをシートタイプの説明として書いています。
選択肢1の防火区画は、貫通部の節に定めがあります。
同 第2編 共通工事 第2章 配管工事 第8節 貫通部の処理 2.8.1「一般事項」(1)(本文67頁)
「建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第112条第20項に規定する準耐火構造等の防火区画等を不燃材料の配管が貫通する場合は、その隙間をモルタル又はロックウール保温材で充塡する。」
選択肢4の排水管も、保温の節に手がかりがあります。
同 3.1.5「給排水衛生設備工事の保温」3.1.5.1「一般事項」(2)(本文79頁)
「以下の機器、管、弁、フランジ等の保温を行う場合は、保温の適用、保温の種別及び厚さを特記する。」として10項目が挙げられ、その(ク)が「排水管で、暗渠内配管(ピット内を含む。)、屋外露出配管及び耐火二層管」です。保温するなら特記が要る、という書き方になっています。
保温の決まりは保温工事とは?厚さの数え方と継目・鉄線巻きの決まりで扱っています。
シートタイプの合成樹脂製カバーは、どうやって固定するか。
合成樹脂製カバー用ピンで押さえます。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)の外装材の表は、合成樹脂製カバー1(シートタイプ)について「合成樹脂製カバー用ピンは銅合金製とし、樹脂製カバーの重ね部分を保持できる強度及び形状を有するものとする」と定めています。
差込みジョイナーとボタンパンチを使うのは、どのカバーか。
合成樹脂製カバー2(ジャケットタイプ)です。同じ表が「接合は、合成樹脂製カバー用差込みジョイナーと50mmピッチのボタンパンチ加工されたものとし、保温材又はカバーの反発力で外れないものとする」と定めています。令和7年度2級(後期)問36の選択肢3は、これをシートタイプの説明として書いたため誤りです。
防火区画を不燃材料の配管が貫通するとき、隙間は何で埋めるか。
モルタル又はロックウール保温材です。同仕様書2.8.1「一般事項」(1)に定めがあります。不燃材料以外の配管が貫通する場合は、建築基準法令に適合する工法とします。
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公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月