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令和7年度 1級 施工管理法 問題B No.22 を解説(品質計画の部分は承諾が要る)

令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.22】は、公共工事における施工計画等に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1と選択肢2です。

施工計画書のうち、品質計画に係る部分については監督職員の承諾を受けます。公共建築工事標準仕様書1.2.2(4)が定めています。受注者の責任で作ることと、承諾を受けることは両立します。

選択肢2の完成検査の説明については、約款にも仕様書にもこの言い方がありません。適当でないという判定は、正答肢によります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢1と選択肢2(2つとも正解)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(適当でない) 承諾を受ける部分があります。標準仕様書1.2.2(4)で、品質計画に係る部分は監督職員の承諾を受けます
2 ×(適当でない) 完成検査をこのように説明した規定が、約款にも仕様書にもありません。判定は正答肢によります
3 ○(適当) 総合工程表の範囲について、仕様書に定義がありません。判定は正答肢によります
4 ○(適当) 公共工事標準請負契約約款第13条第1項「中等の品質を有するものとする」そのままです

なぜ正解が2つあるのか

問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。

選択肢1は、施工計画書の扱いを「提出だけでよい」としています。仕様書は提出と承諾を使い分けています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 1.2.2「施工計画書」

(1) 工事の着手に先立ち、工事全般に関する総合的な計画をまとめた施工計画書(総合施工計画書)を作成し、監督職員に提出する
(3) 品質計画、施工の具体的な計画並びに一工程の施工の確認内容及びその確認を行う段階を定めた施工計画書(工種別施工計画書)を、工事の施工に先立ち作成し、監督職員に提出する。ただし、あらかじめ監督職員の承諾を受けた場合は、この限りでない。
(4) (1)及び(3)の施工計画書のうち、品質計画に係る部分については、監督職員の承諾を受ける。また、品質計画に係る部分について変更が生じる場合は、監督職員の承諾を受ける。

総合施工計画書も工種別施工計画書も、品質計画に係る部分は承諾の対象です。設問は「受注者の責任において作成される」ことを理由に承諾を不要としていますが、作る責任と、承諾を受けることは別の話です。

対象 扱い
総合施工計画書提出1.2.2(1)
工種別施工計画書提出(あらかじめ承諾を受けた場合を除く)1.2.2(3)
上の2つの品質計画に係る部分承諾1.2.2(4)
品質計画に係る部分の変更承諾同上

選択肢4は、約款の条文と同じです。

公共工事標準請負契約約款 第13条第1項(工事材料の品質及び検査等)

工事材料の品質については、設計図書に定めるところによる。設計図書にその品質が明示されていない場合にあっては、中等の品質を有するものとする。

品質が書かれていないときの受け皿が、中等の品質です。同条第2項は、監督員の検査を受けて使用すべきものと指定された材料について、検査に合格したものを使うとし、その検査費用は受注者の負担としています。

詳細は施工計画書とは?総合と工種別の違いと承諾・提出の使い分けで扱っています。

覚え方

  • 施工計画書は提出が原則、品質計画に係る部分だけ承諾です(1.2.2(1)(3)(4))
  • 品質計画に係る部分を変更するときも承諾を受けます
  • 工種別施工計画書は、あらかじめ承諾を受けた場合に限り提出しなくてよくなります
  • 設計図書に品質が明示されていない工事材料は中等の品質とします(約款第13条第1項)
  • 検査を受けて使用すべきと指定された材料の検査費用は受注者の負担です(同条第2項)

理解度チェック

Q.

施工計画書で監督職員の承諾を受けるのは、どの部分か。

品質計画に係る部分です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.2.2(4)で、総合施工計画書と工種別施工計画書のどちらについても、品質計画に係る部分は承諾を受けるとされています。変更が生じる場合も同様です。

Q.

設計図書に品質が明示されていない工事材料は、どう扱うか。

中等の品質を有するものとします。公共工事標準請負契約約款第13条第1項です。工事材料の品質は原則として設計図書に定めるところによります。

Q.

監督員の検査を受けて使用すべきと指定された工事材料の検査費用は、誰の負担か。

受注者の負担です。同約款第13条第2項で、当該検査に合格したものを使用しなければならないとされています。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

公共工事の仕様書や約款は改定されます。実務では発注者が適用する版と特記仕様書をあわせてご確認ください。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.22】=(1)(2))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」1.2.2「施工計画書」(1)(3)(4)(国土交通省)。
  • 中央建設業審議会「公共工事標準請負契約約款」(令和7年12月2日改正)第13条第1項および第2項(国土交通省)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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