令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.26】は、上水道に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。導水施設に、別の施設の役割が当てられています。
水質基準に適合する水を作るのは浄水施設です。導水施設は、その浄水施設まで原水を導く施設です。
この試験は、施設の名前と役割を1つずらして誤りを作ります。令和5年度は取水施設に、導水施設の説明を当てていました。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 取水施設です。導水施設へ送り込むという向きが書かれています |
| 2 | ×(適当でない) | 水質基準に適合する水を作るのは浄水施設です |
| 3 | ○(適当) | 凝集池です。令和5年度の1級 問題A No.26にも凝集池の記述が正しい肢として出ています |
| 4 | ○(適当) | 計画送水量の基準です。この年度の正答肢により適当とされています |
水道法は、水道施設として6つを並べています。
水道法 第三条(用語の定義)第八項
この法律において「水道施設」とは、水道のための取水施設、貯水施設、導水施設、浄水施設、送水施設及び配水施設(専用水道にあつては、給水の施設を含むものとし、建築物に設けられたものを除く。以下同じ。)であつて、当該水道事業者、水道用水供給事業者又は専用水道の設置者の管理に属するものをいう。
導水施設と浄水施設は、別の施設として並べられています。設問は導水施設に、浄水施設の役割を当てています。
浄水施設が何をするかは、過去問の正しい肢から分かります。令和5年度の1級 問題A No.26は、浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における残留塩素濃度を遊離残留塩素の場合0.1mg/L以上保持できるようにする、という記述を正しい側に置いています。
その令和5年度で誤りとされたのは、取水施設についての記述でした。
令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.26】の公表正答(選択肢2)
「取水施設は、取水された原水を浄水施設まで導く施設であり、その方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。」
この記述が、適当でないものとして出されています。
原水を浄水施設まで導くのは、導水施設の役割です。令和5年度は取水施設に導水施設の説明を、令和7年度は導水施設に浄水施設の説明を当てています。どちらも1つずらす形です。
| 施設 | 過去問の正しい肢が述べている役割 |
|---|---|
| 取水施設 | 河川、湖沼、地下の水源より水を取り入れ、粗いごみや砂を取り除き、導水施設へ送り込む(令和7年度の選択肢1) |
| 導水施設 | 原水を浄水施設まで導く。方式には自然流下式、ポンプ加圧式、併用式がある(令和5年度の誤りの肢が、取水施設に当ててしまった内容) |
| 浄水施設 | 消毒設備を設ける。給水栓での残留塩素濃度を遊離残留塩素で0.1mg/L以上保持(令和5年度の選択肢1) |
| 配水施設 | 配水池、ポンプ等で構成され、浄化した水を給水区域の需要家に必要な水圧で所要量を配水する(令和5年度の選択肢4) |
選択肢3の凝集池も、令和5年度に出ています。その年度は、原水中に浮遊している砂等の粒子を短時間に沈殿除去させるために水道用硫酸アルミニウム等を注入する、という書き方でした。令和7年度は混和池とフロック形成池から構成されるという、内部の作りのほうから述べています。
給水量の考え方は揚水ポンプの揚水量は何を基準にするか?給水量と揚程の読み分けで扱っています。
水質基準に適合する水を作るのは、どの施設か。
浄水施設です。令和5年度の1級 問題A No.26は、浄水施設には消毒設備を設け、給水栓における残留塩素濃度を遊離残留塩素の場合0.1mg/L以上保持できるようにするという記述を、正しい肢として出しています。導水施設は浄水施設まで原水を導く施設です。
水道法は、水道施設としてどのようなものを挙げているか。
取水施設、貯水施設、導水施設、浄水施設、送水施設および配水施設です。水道法第三条第八項によります。専用水道にあっては給水の施設を含み、建築物に設けられたものは除かれます。
令和5年度のNo.26では、何が誤りとされたか。
取水施設を「取水された原水を浄水施設まで導く施設」と説明した記述です。それは導水施設の役割にあたります。同年度の公表正答は選択肢2です。
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水道施設の構成や名称は、事業体や規模によって扱いが異なる場合があります。実務では事業体の基準をご確認ください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月