令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.25】は、建設工事における安全管理に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。
誤りは選択肢1と選択肢4です。
頻度を表すのが度数率、重さの程度を表すのが強度率です。設問はこの2つを入れ替えています。厚生労働省の職場のあんぜんサイトが、どちらも定義を示しています。
労働災害とは、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することです。労働安全衛生法第2条第一号の定義で、第三者の生命や財産に関する危害は入りません。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1と選択肢4(2つとも正解)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 逆です。頻度を表すのが度数率、災害の重さの程度を表すのが強度率です |
| 2 | ○(適当) | 標準仕様書1.3.7(1)です。人命の安全確保を全てに優先させ、二次災害が発生しないよう努めます |
| 3 | ○(適当) | ハインリッヒの法則の比率について、仕様書・法令には記述がありません。判定は正答肢によります |
| 4 | ×(適当でない) | 労働災害の定義ではありません。労働安全衛生法第2条第一号は、労働者が負傷・疾病・死亡することと定めています |
問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。
この問は、2つとも言葉のすり替えです。片方は指標の名前、もう片方は用語の定義が入れ替わっています。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト「度数率、強度率、年千人率」
度数率は、100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数をもって、労働災害の頻度を表すものです。(略)
強度率は、1,000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数をもって、災害の重さの程度を表したものです。(略)
年千人率は、1年間の労働者1,000人当たりに発生した死傷者数の割合を示すものです。
頻度が度数率、重さが強度率です。「度数」は数を数える言葉、「強度」は強さを表す言葉なので、名前のとおりに覚えられます。
| 指標 | 何を表すか | 分母と倍率 |
|---|---|---|
| 度数率 | 頻度 | 100万延べ実労働時間当たりの死傷者数 |
| 強度率 | 重さの程度 | 1,000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数 |
| 年千人率 | 1年間の割合 | 労働者1,000人当たりの死傷者数 |
選択肢4は、法律の定義そのものが差し替えられています。
労働安全衛生法 第2条第一号
労働災害 労働者の就業に係る建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等により、又は作業行動その他業務に起因して、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することをいう。
守る対象は労働者です。設問が挙げている第三者の生命・身体・財産に関する危害は、この定義に入りません。
詳細は安全衛生管理体制とは?事業場と現場で置く人が変わるで扱っています。
災害発生の頻度を示す指標はどちらか。
度数率です。厚生労働省の職場のあんぜんサイトは、度数率を「100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数をもって、労働災害の頻度を表すもの」としています。強度率は災害の重さの程度を表します。
労働安全衛生法上、労働災害とは何か。
労働者の就業に係る建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等により、又は作業行動その他業務に起因して、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することです。同法第2条第一号です。
災害および事故が発生した場合、何を最優先するか。
人命の安全確保です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.3.7(1)は、人命の安全確保を全てに優先させるとともに、二次災害が発生しないよう工事現場の安全確保に努め、直ちにその経緯を監督職員に報告するとしています。
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安全管理の指標や統計の取り方は、調査の種類によって集計範囲が異なる場合があります。実務では出典と集計条件をあわせてご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月